ごきげんたろう
不定期、不定量、不定律の自由律俳句シリーズです。 ひねくれもんの脳内をお覗きくださいまっせ。
サラダ、さらだ、sarada、サラダについてこんなにも思考を巡らしたことが貴方はあるだろうか。いやないだろう。絶対にない。どんな国際的シェフでもないはずだ。なぜなら、サラダそのものの存在・定義・哲学的なところから考えているからだ。ここまで考えてたことのある人物は俵万智か私くらいなものではないだろうか。人生で真剣に向き合った日を記念日にするなら、私にとっては毎日だ。 ここまで私を悩ますサラダ問題とは、「何を以てサラダがサラダとなるのか」ということである。簡単に言うと、「何
不定期、不定量、不定律の自由律俳句シリーズ「ごきげんさん」の第四段です。 そこまで言うなら合わせるけど 誰も軌道修正できない 座面越しに濡れる 迷うけど折れてる 気圧にまで左右される 綻ばせてる可能性もある
不定期、不定量、不定律の自由律俳句シリーズ「ごきげんさん」の第三段です。 平等院鳳凰堂に左右される野口英世 崩し過ぎてもはや読めない 取り返しのついた試しがない キャッシュレスはキャッシュ以外もレスした気がする オトンのクローゼット漁ったとて 操作音より寝息を聞かせてくれ
私には苦手な人種が多く存在する。 今回は、人種というより、もはや人ではない。なぜなら、私はそういう人たちのことを、心の中で「ピッチングマシン」と呼んでいるからだ。 ”会話=キャッチボール”だと誰が言い出したのかは分からないが、ここ数年は特にそう思う。”会話”というより、”コミュニケーション=キャッチボール”だと言い換えても差し支えないだろう。 そんな言葉を知ってか知らずか、ピッチングマシンたちは、ただひたすらにコチラにボールを投げつけてくる。 別におしゃべりな人
不定期、不定量、不定律の自由律俳句シリーズ「ごきげんさん」の 第二段です。 毎年北北西な気がする 名前はもうちょっと考えた方がいい 苦し紛れのそうですね 初雪の初に違和感 咳をしたら1人 カイロの2個持ちはなんか違う
不定期、不定量、不定律の自由律俳句シリーズ「ごきげんさん」の 第一段です。 バイバイからお疲れ様に変わる 折るタイミングの分からないカッターの刃 美容師の良し悪しが分からない 年中イルミネーションの点いている家 俳優になれるんじゃないかと思う演技だった 優しさを装った逃亡劇
「お百度参り」・・・願いを叶えるために連続100回お参りをすること 私は、昔からこういう神頼み系に疑問を感じている。 神よ、そんなにも苦労を重視するのかと。 ネットとコロナ全盛時代、お守りのオンライン販売や、オンライン参拝もできるだろう。 しかし、あんまりよくないみたいだ、ご利益がないと。 神様ケチじゃね?こういう類の話を聞くたびに、毎回こう思ってしまう。 よく話しかけてくれる気さくなタイプがモテるのと同じ原理じゃないか、下手すればキャバクラと同じ原理にもな
バシャバシャバシャバシャ 重い足取りでの登場と共にフラッシュが焚かれ、花びら達は会見に臨んだ。 「えーこの度は、私共の会見のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日お集まりいただきましたのは、私共が日々抱いております不満を発表させてもらうべく、このような形を取らせていただきました。」 「早速本題に移らせていただきます。【花占い】についてです。私共、花びらは人間による『好き、嫌い、好き、嫌い、、、』を繰り返す花占いによって、多大なる被害を受けてまいりま
この情報が溢れる世の中において、"無いことが前提になっている"言葉が多くないだろうか。というか、"ある"ときを知らないものも多い。しかも、その言葉たちの中でも認知度の差が非常に大きい。 レベル1、"つれない"、"かけがえのない"この辺はよく耳にすると思う。まぁなんとか意味は分かる。それでも、”つれ"や”かけがえ”単体で使うことはないし、"つれ"に至っては、”つれる素振り”なんて使い方もしないだろう。”つれる”状態が謎過ぎる。 レベル2、”さりげない”、”とんでもない
「このサイズ違いとかあります?」 試着室にて、幾度となく繰り返されてきたであろうこの言葉。サイズ違いを試着した結果、だいたい別サイズの方がしっくりきたりする。そして購入へ。こうした試着室でのやりとりを多くの方がしてきたことだろう。 しかし、これは服の話であって、仮に人生のイベントやパートナーであった場合、試すことはおろか、タイミング違いを訪ねることすら叶わない。 これまでに何人かの方とお付き合いをさせていただいてきた。もちろん十人十色であったが、振り返ってみると高
先日、最新のiPhoneであるiPhone13シリーズが発売された。 そこには、動画撮影時にピントを自動で調整し、背景をぼかしたりできる”シネマティックモード”なるものが搭載された。動画全盛期となっているこの時代において、素晴らしい機能だと思う。 そんな機能に負けるとも劣らない機能が、私にも搭載されている。”ロマンティックモード”だ。そのままだ。何のひねりもない。ネーミングだけでなく、中身もそのままだ。 告白なんかするとなれば、それはもうロマンティックモード全開
"beef or chicken?"こう聞かれることに、そこそこの憧れを抱いている。そして、食い気味に"beef!"と答えるも決めている。それほどまでに、なぜかビーフへの敬意を持っている。 そもそも、カレーでも「チキンカレー」や「ポークカレー」のように、「ビーフ」が大前提で、「チキン」と「ポーク」に関しては"余所者"として扱われているように感じる。お肉三銃士、お肉御三家的な顔をして並んでいる「ビーフ」と「チキン」と「ポーク」。けど、その中で"俺はまぁ別格なんで"的な雰囲
高層ビル最上階のレストラン、都会の夜景を一望できる窓際のテーブル、気品を形にしたような佇まいのウエイター、鮮やかな料理の数々、それらを纏めるようなヴィンテージ物の白ワインで乾杯。こんなシチュエーションはドラマや映画で散々見てきたことにより、勝手に想像も膨らまされた。 ただ、どれだけ想像しても、私がその高級なシーンに居ることはない。どうしてもだ。中小企業、下町根性が染みついた、いや、"それそのもの"みたいな私は、そんな風景に馴染まないし、マナーも知らない。そんな高尚な人種
つい先日、久々にクルマを運転をした。レンタカーなんかを借りたときに毎回思うことだが、クルマそれぞれに違いがあることを思い知らされる。特にアクセルやブレーキ。加速が凄いクルマもあれば、ベタ踏みしないと進まないクルマもある。ブレーキも同様に。 クルマ毎の違いの感じ方については、ドライバーのコンディションや、運転経験にもよるところは大きい。しかも、感じ方も人それぞれ。 たとえ、事故にあっても全てドライバーのせいというワケでもない。クルマの調子も関係する。運転が荒い人、上手
太古の昔から、我らが誇る人間の三大欲求とは、ご存じの通り「食欲・睡眠欲・性欲」(あいうえお順)である。これを古い三大欲求、古・三大欲求、転じて、古参欲求とでも呼ぼう。この古参欲求は、サルまがい卒業したての頃から、n度目の地球滅亡予言を回避した今日まで、人間を突き動かしてきた。 しかし、現代においては、それが少しずつ変わってきているのではないかと思う。その変化した欲求たちを新・三大欲求、転じて、新参欲求と呼ぼう。その新参欲求は「金欲・承認欲・性欲」(順不同)だと思う。
繁華街で紛失した2代目のワイヤレスイヤホンに代わり、ノイズキャンセリングを搭載した同系の最新モデルを購入した。世界が変わるという程ではないものの、やっぱり前回モデルよりは静かに、音そのものを味わえている気がする。 けれど、消えたノイズと同じくらいの寂しさを抱えることになった。 と言うのも、私は電車によく乗るため、イヤホンをつけつつも、車内アナウンスを気にしている。他にも、朝の小鳥のさえずりや他人の会話、その他諸々の情報をたくさん仕入れようとしている。それがノイズキャ