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田嶋陽子の残念 偽装された監獄

田嶋の発言は昔から、自覚無自覚は別として男性至上主義者からの反発をよんできた。多くはゴミのような発言ばかりだが…

某討論番組で皇位の継承問題につき「男系絶対か女系容認か」の議論があり、田嶋と門田隆将らの間に口角泡を飛ばす激論があったとのこと。

ネトウヨや常識人づらの田嶋嫌いは誤解している。田嶋の残念なところは、その態度や性格、さらにはその発言内容(アンチ男系墨守論、広くはフェミニズム)でさえない。真に残念なのは、「男系か女系容認か」という、つまりは<b>天皇制ありき</b>の土俵で議論している点にある。

報道によると彼女は「皇室の人たちの人権を大事にしてもらいたい」と発言したとか。語るに落ちるとはこのこと。田嶋は皇族らに人権がある(保障されている)とでも思っているのか!? 学者のはしくれとして初心にもほどがある。

虚心坦懐に見れば、皇室とは畢竟目に見えない檻に囲まれた監獄である。よってそこに棲まう皇族らに人権(=思想表現の自由や行動の自由)はない。生身の人間を<b>象徴</b>に祭り上げることの残酷さを、孜々として一般参賀に出かける人々も、遇するに最上級の敬語をもってするメディアも分かっていない。想像力が貧しすぎる。

遠くは美智子さんの失語症、近くは雅子さんの適応障害を想うべきである。眞子さんの結婚(臣籍降下)はすなわち出獄であり、祝うべき人権回復であった。想像の域を出ないが、秋篠宮夫妻の不興は、出獄がかなった眞子さんへの無意識の羨望もしくは嫉妬ではなかったか…

天皇制廃絶といえば大それたことのように聞こえるが、偽装された監獄の廃却ととらえれば、冷静なおとなの議論ができるのではないか。最悪なのはその議論をタブーにすることである。


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