外資戦コンの採用は変わるのか
4年前にSOLVEの活動を始めたとき、久しぶりに外資戦コンのケース面接に触れて、強烈な違和感を持ちました。ケース面接があまりにもビジネス・ケースやフェルミ推定、売上向上等に偏っていたからです。そう考えると、この1-2年で目立ち始めた現象は「原点回帰」に他ならないのだろうと思います。
元来、戦略プロジェクトの価値は、業界経験豊富なクライアントですら解けない経営課題に対して徹底的に分析・考察を行い、成果につながる提案を行うことにあるのではないでしょうか。
そうだとすれば、採用面接はそのような戦略プロジェクトに貢献しうる人材か否かを判定するために行われるべきと考えます。様々な経験に基づいた引き出しがたくさんあること自体は、歓迎されるべきことです。
しかしながら、クライアントが過去に経験したことのない課題を扱う以上、過去の引き出しにあるものをそのまま持ってきて適用しようとしても限界があるでしょう。変化の速い現代では尚更です。
だからこそ、「自分の頭で考える」人が求められることになります。自分の頭で考えられるか否か。問題解決的な思考をする人か否か。
そういった要素を見るにあたって、フェルミ推定や売上向上ケースはあまり適していないように思います。その要因の一つは、対策法が広く共有されるようになり、コモディティ化が進行したことです*。
*もっとも、これはあくまでケース面接においての話であって、実際の売上向上プロジェクトはその限りではありません。
(続く)
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