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よくできた中国語「利物浦」

ご縁があって、中国人留学生が書いた論文やレポートのネイティブチェック(※)の仕事をしています。私と中国のことについては、またいつか書きたいと思います。2000字あっても語れません。もう20年以上の付き合いになるので笑

この間、チェックを頼まれた論文の中で「利物浦」という名詞がありました。あきらかに外国がらみの単語だろうなと想像はできたのですが、正直わかりませんでした。
中国語は外国語を表現するときに
①似た音をあてたもの
②意味をあてたもの
③①と②の両方をあてたもの
の3種類があります。

外国の地名にも一定のルールがあるのですが、この「利物浦」は
本当によくできているな、と久しぶりに関心しました。
中国語を知らない方で、すぐにわかる人はどのくらいいるんだろう?
正解は「リヴァプール」イギリスのサッカーチームが有名ですね。

リバプール【Liverpool】 の解説
英国イングランド北西部、ランカシャー地方の港湾都市。アイリッシュ海に注ぐマージー川北岸にあり、13世紀以来貿易港として発展。繊維・機械などを輸出。造船・製粉工業が盛ん。ビートルズ結成の地としても知られる。

小学館「デジタル大辞泉」

地名の解説と漢字のマッチ率、間違いなく200%!だから私、中国語が好きなんです。この超合理に漢字を充てられる中国人のインテリジェンスがたまらない!!!
わかってくれる人いないかなーーー、いなくてもいいや!
他の人にわかってもらおうなんて、これっぽっちも思ってない!というか、他の人が理解しようがしまいが、別にどうでもいい。
私がどう思うかは私の自由なので。
こういう発見がすごく楽しくて、言葉にはまっていっちゃうんですよね~。
中国語は超合理的な言語です(だと私は思っています)。漢字がわかる日本人だからこそ感じられるであろうこの気持ち!
こういう時に日本人でよかったって思います。

(※)ネイティブチェックでどうして中国語?と思われた方もいると思うのですが、言語の研究論文で中国語の例文の中に「利物浦」という単語があったということです。私の母語は日本語ですので、ネイティブチェック=日本語チェックをしております。


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