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シリーズ書籍紹介 #001

「HEART BOOK」 廣瀬 裕子著 PHP研究所

私は読書が大好きなので、たまにおすすめの本を紹介していきたいと思います。今回はその中でも特に大切な一冊をご紹介します。

この本のはじめに

『HEART BOOK』のはじめに、廣瀬裕子さんはこの本の「つかい方」について次のように書かれています。

"人は、そのとき、そのときで変わります。 いいときもあれば わるいときもあるし たのしいときもあれば ちょっとつらいときもあります。 大事なのは、 いいときもわるいときも 変わらずに いい思い、いいハートでいようとすること、です。 そのためには、 自分を信じること はげますこと 見つめること 思いやること 気づくこと 見失わないこと 勇気づけること、 などが必要です。 この本のなかに いい思いや いいハートにつながる言葉があれば いいなと思います。そして、そのとき、そのときに 合わせて その言葉を つかってもらえたら うれしいと思います。"

心に寄り添う「HEART BOOK」 廣瀬 裕子著 PHP研究所

私は高校生の時に、本書に出会いました。廣瀬裕子さんの『HEART BOOK』は、一歩前に進む力を失ってしまった時に、私たちの「こころ」に優しく寄り添い、力を与えてくれる素晴らしい一冊です。どんなに努力をしても、うまくいかないことがあります。人間関係でつまずいたり、仕事に疲れてしまったり、自分に自信が持てなくなったりすることもあるでしょう。そんな時、この本に書かれている50のメッセージが、私たちをそっと励まし、再び前を向く勇気を与えてくれます。

目次より

廣瀬さんのメッセージは、やさしい言葉づかいをしてくれます。友達からの一言、映画や本の中に出てくる言葉、あるいはお気に入りの曲の歌詞のように、何気ないけれど深く心に響く言葉たちです。彼女がこの本で伝えているのは、どんなに辛い時でも、私たちの心の中に希望の種を蒔くことの大切さ。そしてその種に、水をやるように優しい言葉をかけて育てていくことで、再び強くなれるということです。

私が特に印象に残ったのは、この本が単なる「ポジティブシンキング」の押し付けではないという点です。廣瀬さんの言葉は、私たちが悲しみや苦しみを感じる瞬間も認めた上で、その感情を大切にしながらゆっくりと立ち直っていくことを後押ししてくれます。まるで、白湯をゆっくりと飲むように、自分のペースで少しずつ心を温めていく感覚です。まるで、そばでそっと寄り添ってくれる友人のように、無理せずに「もう少しだけ頑張ってみようかな」と思わせてくれるのです。

ひらがなが多く、優しい文体で書かれているため、読むことで自然と心が癒されます。文字数が少なく、いつでも読み始めることができるので、忙しい合間にも手軽に心をリセットできます。また、一ページずつゆっくり読み進めることができるので、無理なく心に寄り添わせることができます。特に心に響いたメッセージにはしおりを挟んで、気持ちが落ち込んだ時にまた開いてみると、新たな視点で励まされることができるでしょう。この本は、忙しい日常の中でふと立ち止まり、自分自身の心を見つめ直すための優しいガイドとなります。

『HEART BOOK』は、決して大げさではないけれど、静かな力を持った言葉たちで私たちを支えてくれる一冊です。辛い時、悩んでいる時、心が少し疲れてしまった時に、そっとページをめくり、その温かなメッセージに触れてみてください。何度も読み返したくなる、まるで心のポケットにいつでも忍ばせておけるような、優しさに溢れた一冊です。


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