将棋道場の価値
2日連続で将棋の話。
本日日経新聞朝刊の最後のページに新宿の将棋道場閉鎖の記事があった。
40年以上続く道場で多くのプロも指導対局に来るなど有名な道場がコロナ影響もあり閉鎖されるという。
藤井聡太プロを始め、大山15世名人、羽生さんなど多くのプロの方とのエピソードもある将棋ファンとしては残念な記事だった。
一方将棋道場の価値を考えてみると、今や将棋もネットでする時代だ。
昔は子供が将棋が強くなるにはこうした道場へ通って強いおっちゃんとまみれながら学ぶことが多く、そこでより強い人が奨励会に入会するという流れだったようだ。
そして、おのずとそうした強い人は都市圏にいるため、都心部に住んでいる子供がプロになるケースが多かったようだが、今はネットで強い人と対局ができるようになったため、地方からもプロが生まれやすいとあるプロの方が言っていた。
対局自体はネットの方があらゆるレベルの方と対局ができる。
一方で、道場の良さは感想戦ができることや人とのコミュニケーションが取れること。エピソードなどの歴史が残り、それ自体が価値になることなどだろうか。
逆にそうしたこともネットに取り入れることができるとも思う。
感想戦機能を任意で加え、ネット評価値と共に話し合い、そうしたやり取りをレコーディングしたりライブラリーにすることなどでより価値が高まるようにも感じた。
話を戻して3月閉鎖となると足は運べそうにない。
少し寂しさはあるが、新しい将棋スタイルの幕開けに期待したい