ここ一番で勝つ
Youtubeにて将棋棋士の山口さんと藤井猛9段の対談がUPされた
https://www.youtube.com/watch?v=WhQ-liUOTqA
藤井猛さんと言えば、「藤井システム」の他、「角交換四間飛車」や「藤井矢倉」などこれまでにない先方を次々と考案した棋士で、その創造性と解説の面白さからファンも多い(私もそのファンの一人である)
いつもは冗談交じりの面白い解説をされているが、この動画では一点、勝負について語っている。
それは「ここ一番の戦いで「勝ちたい」ではダメで「勝つ」ために日頃から準備しないといけない」ということだった。
将棋においても「ここ一番で勝たないと」という場面がある。
奨励会からプロに上がる時やタイトル戦の最終局などがそれにあたる。
そうした競った場面は必ず出てきて、そこで「勝つ」ためにあらゆる準備をするとのこと。そしてその想いは「勝ちたい」では弱く「必ず勝つ」という強い決意が必要なのだという。
藤井猛九段はそれを15歳の奨励会入会を決める戦いで最後敗れてしまい、大きなショックを受けた時に考えたとのことだ。
人生大きな勝負や明暗を分ける時。それは商談だったり、ある人との出会いだったりというのが何回かあるんだと思う。
その時は必ず来て、そこで最高のパフォーマンスができるよう準備し、そしてそこで必ず成功するイメージを持つことが大切と捉えた。
将棋という勝ち負けの結果で生活しているプロとしての矜持を見て背筋が伸びる思いだ。