教育DXで「未来の教室」をつくろうを読んで
教育DXで「未来の教室」をつくろう 著:浅野大介
https://books.rakuten.co.jp/rb/16281262/
あるイベントのスピーカーで著者が登壇されて話を聞く機会があった。
とても話している内容が明快かつ話が面白かったこともあり、著書を購入した。
「未来の教室」とは昔からほとんど変わらない学校での教育をITの力を借りながら新たな教育体系を作っていこうという試み。
私の理解で要点をまとめると
・ICTを使って効率よく学び考えたり実行する点に時間配分を厚くする
・ICTを使うことで画一的な授業からそれぞれにあった授業が受講できる
また、後戻りもできるので取り残される人が少なくなる
・ICTを使うことで「旅する学習(複数の環境で学ぶ)」こともできるし、「いじめ」なども回避できる
・「ホンモノの課題」を与えることで学ぶモチベーションを高め、力を引き出すことができる
など、多くの気づきがあった。
こうした取組みがドンドン広がることを期待したい。
その中でも私が一番印象的だったのは「学びとシゴトと福祉」のピラミッドだ。
https://www.xross-dx.com/article/edvationsum2021-vol5.html
より引用
筆者の話だとピラミッドの下から「福祉」「シゴト」「学び」とあり、「シゴト」と「学び」が循環するという。
「福祉」=「心理的安全性」、多くの依存先と道具、個別最適な環境
「シゴト」=「夢中なコト」に出会い、ハマり、職業を意識する経験
「学び」=「夢中なコト」を磨くための知恵を手にする
最初見た時は「学び」が下で「シゴト」が上じゃないの?
と思ったが、まず「シゴト」=目的 があり、その「シゴト」をうまく遂行するために「学び」がある。
またこれらを行ったり来たりすることでより学習が促進されるのだが、今の教育は「シゴト」がなく「学び」だけになっているので、やらされ感が満載となるという。
これは私も激しく同意だし、社会人も同じで「シゴト」をし始めて初めて「学び」のありがたさが分かることも大きい。
そして、こうした「学び」は今望めばかなりのものが手に入るありがたい環境にもいるので、私も今年で40歳だが学生に負けずと学び続けたい。