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文読む月日 1月13日

SEMENTOS Gt.Vo / NINE SPICES 店長の藤村です。

時短要請もついに終わり、漸く街に活気も戻って来ていますね。

私事ですが、SEMENTOS史上初、有観客でのワンマンライブをやります。
古巣下北沢ERAにて12月12日です。

今年は生活環境が色々変わり、活動あまり出来ていなかったので2021年の分を全てぶち込みたいと思います。

良かったら観に来て下さい。宣伝すみません。

今回読んだ本は、「脇道にそれる -〈正しさ〉を手放すということ-」という本です。

著者は、日本の作家、尹雄大(ユン ウンデ)さんです。


またもや近くの本屋に気になる本が無かったので、紀伊国屋御大にお世話になりました。御大強し。

こちらの本も前回と同じくエッセイ集という感じですね。


それぞれのテーマに対して、著者の社会と自分とのずれをかなり細かいところまで突き詰めて説明しています。

その様々な体験の中で、気づけたことや考えに至った経緯などが詳細にかかれていて、納得出来る部分が多々ありました。


タイトルの「脇道にそれる」には、生きていく中でふと固定概念では説明出来ないような、何だか分からない出来事に遭遇したりすることがあって、そこにヒントがあるのではないか?という問いが込められています。

「あれ」と「これ」の間を考えると著者は表現していましたが、國分さんの中動態の話にも通ずるものを感じました。

終盤の「べてるの家」という精神障害を抱えた人たちの活動の話はとても面白かったです。

國分さんの著書にも出てきていたんですが、こちらはエッセイならではの体験の文章だったので、中身を少しでも知れて興味深かったです。


また1つ自分の考えたいことが何なのか、解像度が上がったように思います。
とてもオススメの一冊です。

次回は「わからないまま考える」という本を読みたいと思います。

めちゃくちゃ面白そう。


ではまた来月、よろしくどうぞ。

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