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営業マンの革靴の先端に詰まっているもの

人類が履く靴はそのほとんどがつま先にかけて尖った形状をしている。しかし、その中でも他の靴とは比べ物にならない長さと尖り、そして粘り強さをみせるものがある。


そう、営業マンの革靴だ。その人智を超えたつま先には一体何が詰まっているのか。ダーウィンも解明できなかった謎に迫る。


営業マンの革靴は主に、足を入れる部分と、つま先にできる謎の空洞によって構成されている。綿密なタイムマネジメントで朝から晩まで飛び回る営業マンが、このつま先にあるデッドスペースを有効活用しないとは考えにくい。


成果主義の世界を生きる営業マンは、刻々と変化する市場や顧客ニーズへ対応しなければならず、常に大きなプレッシャーがのしかかっている。現代における厄といえば、パワハラとカスハラ、そしてモラハラだ。営業マンは常にその「厄」の矢面に立ち、危険に晒されていることは言うまでもない。つまり営業マンはこれらの害悪から身を守る必要があるのだ。


営業マンに必要なものを考えるとつま先の真実が見えてきた。
つま先に詰まっているものの正体は、そう。
盛り塩だ。盛り塩とは小皿の上で塩を円錐形に盛ることで厄除けや魔除けを行い、良い気を呼び込むとされている。


つま先に盛り塩をたずさえておくことで、厄を祓い、良い気を呼び込むことができるのだ。また、平安時代には家の戸口に盛り塩を置くと、牛が塩を舐めようと足をとめるため、牛車に乗った高貴な人を招くことができると考えられていた。つまり、つま先に盛り塩を盛ることで、厄除けだけでなく、牛車にのった取引先の足を止める効果まで見込めるというわけだ。


また時折、訪問営業マンのつま先がドアをロックオンして閉めさせない現象が起こることがあるが、これはおそらく玄関に鎮座しようとする盛り塩の習性によるものである。こうなった場合、小手先のお断りワードなど到底通用せず、契約するまでつま先から逃げることはできない。つま先に盛り塩を入れておくことで、脅威の粘り強さまで宿るのだ。


営業マンのつま先に盛り塩が盛られている可能性について議論を進めてきた。しかしそのつま先には、まだまだ多くの謎が眠っている。営業マンについてより深く理解し、共生を図る上で、つま先の謎の解明は急務といえる。


革靴の中の足と盛り塩の図

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