未だ見ぬ明日に歩き出せる


先日飲んだ時の事。

彼と飲むのは初めてだったのですが、
非常に興味深い人間だったので張り切って18時に天満にて乾杯。
堰を切ったように話題が尽きず、
音楽や人生感の話で盛り上がった。

もう20年近くも現役バンドマンで過ごす中で悩みは尽きない。
音楽のこと、機材のこと、音のこと、バンドマンとしての在り方。
年齢も育ち方もパートも違う彼だったので、
お互いの自己紹介のような飲み会だった。

その時に彼が言い放った
「健全な悩みですね」
という言葉が引っかかった。

パンセによると
「人は考える葦」なのである。
生きるとしては存在のか弱さが目立つが
地球上で思考する存在としての偉大さがある。

悩みというのは、ネガティブなものだけではない。
成長するため、前進するため、打ち勝つため。
自分の人生を全うするのに最も時間を費やしてきた事に
まだまだ悩みが尽きないという事は非常に誇らしい事ではないか。

パッと視界が開けた気がして、
21:30解散の予定が、そこからレモンチューハイを4杯程流し込み、
終電間際までゴングはならず、漏れなく最寄り駅を1駅寝過ごした。

その日からなんとなく、ぐっすり眠れるようになった。
人と話す事は、僕にとって偉大な事だ。
それが友達でも仲間でも、先輩でも、後輩でも。
俺にとってのデトックスである。

だから誰でも飲みに誘ってくれ。
酒で話す夢はくだらないと言い放つ人もいるが、
俺はそうは思わない。
結局は、君の言葉で君と話したいだけさ。


ありがとう、田口。
いつかまた飲もう、萱島か神戸で。
1/5も宜しく頼むぜ。

あと32日。

BEERROCK4弾


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