向き・不向きは何が作り出すのか?
「君はなかなかこの仕事向いているね。」
「あなた、この仕事向いてないよ。」
人が何気なく言ってしまいがちなこの一言に、
一喜一憂したことがある人は少なくないんじゃないでしょうか。
かくいう私もその一人。
人から言われた言葉でモチベーションがググっと上がって、
どんどんと仕事が進むこともあれば…
逆に言われた言葉でへこんでしまい
その後の仕事が手につかない、なんてこともあります。
今回は、そんな仕事の「向き・不向き」は
一体何が作り出しているのかについてまとめてみたいと思います。
向き、不向きを作り出す最大の要因とは
いきなり結論からお伝えすると、
向き不向きを決める最大の要因は「環境」です。
向き、不向きといわれるものは、
実のところ相対的なものでしかなく、自分が置かれた場所によって向いているのかそうでないのかが変わってしまうのです。
向き・不向きの判断基準
向き不向きの判断基準は、結局のところ環境由来のものが大きいのです。
例えばパソコンのスキルがどれだけ低くてもゼロでは無ければ、パソコンスキルがゼロの環境では重宝されます。
周りからも褒められ、「これが自分の役割だ」と思えるようになり、どん欲に知識を求めるようになるかもしれません。
すると、それまでスキルが1だった人がいつの間にか10ぐらいになっていることもあり得るわけです。
ところが、スキル10の人でも、周りがスキル100の人ばかりの環境に身を置くと、何を言われなくともなんとなく「自分のスキルの低さ」を感じてしまうかもしれません。
するとどうなるか。「自分は向いていない」という判断を下し、それ以上は自分からその領域で役立とうとは思えなくなるのです。
これが、向き不向きの正体なのです。
向いているかどうかのバロメーターになるもの
では、人はどうやって「向いているのか、向いていないのか」を判断するのでしょうか。
これについての一番大きな要因は「褒められるかどうか」です。
人から褒められる、自分でも自分を褒められる。この二つが成り立つと、自分の中での適性がどんどん上がっていきます。
自分はこれに向いている。だからどんどんやっちゃえばいい。
そういう風に自己評価できるようになるわけですね。
さらに自分自身の確固たる自信をもてるようになると、他の人も評価できるようになります。自分を上げるために誰かを下げたりする必要がないわけですから、どんどんと皆の「適性」があがる場所になるんですね。
ここまでくると、きっとその場所での仕事や活動は楽しく、心地の良いものになっているでしょう。
もし、周りから認められないのであれば…
ですが、現実はなかなか難しいものです。
厳しい言葉を浴びせてくる人が多い場面も少なくありません。
でも、だからこそ覚えておいてほしいことがあります。
向き、不向きは、環境が作っているだけなんだ、ということ。
あなた自身が悪いわけではありません。
その環境が、自分に向いていないだけなのです。
もし可能であれば、環境を変えるのも一つの手です。
ですが、もし環境を変えるのが難しいのであれば…
まずは、あなた自身が誰かの「適性」を認めてみてください。
結果が出るまでは少し時間がかかるかもしれませんが、
少しずつ少しずつ誰かのすごいところを認めてあげる。
それが自然とできるようになったとき、
最後にはあなたも認められるようになるはずです。
言葉は、ブーメランとなり自分に返ってきます。
だからこそ、自分の中での「適性」を作りたいなら
まずは人の適性を認めてあげて、ほめてあげましょう。