見出し画像

朝型か夜型か

先日、ある件でご一緒しているメンバー複数人と、次のミーティング予定を決めるという場面がありました。それぞれ日中は仕事やその他対応する予定が既に入っていて、朝早めか夜遅めのどちらかにしよう、という話になっていきました。

所用時間が1.5~2時間ぐらいの想定の打ち合わせで、朝早めの場合の候補は、開始時刻が6:30、7:00など。夜遅めの場合の開始時刻は、22:00、22:30など。メンバーの希望は、朝と夜で同数に分かれ、朝/夜それぞれを避けたいという意見も出ました。

敏腕なマーケティング専門家で友人の平賀 敦巳さんによる「クロノタイプ診断」についての記事が目に留まり、さっそく私も診断してみました。

「クロノタイプ診断」は、セイコーグループが生まれつき備わっている体内時計の型「クロノタイプ」を診断するツールとして公開しているものです。5分程度で診断できます。「時間学」の第一人者である一川誠氏による診断結果に応じたアドバイスも確認することもできます。

制作の背景について、同社HPでは次のように説明しています(一部抜粋)。このような考え方でツールを公開してくれることに感謝です。

一般的に、社会生活においてはルールに則った時間割があり、それに合わせた生活リズムが求められることから、自身のクロノタイプと日常生活のリズムにズレが生じることがあります。

そこで、自分のクロノタイプを知ることによって、より快適な生活リズムをつかむヒントが得られる可能性があることから、この診断ツールが人それぞれの「豊かな時、自分らしい時間の過ごし方」を見つける一助となることを願い制作しました。

私はいったい、朝方と夜型のどちらなのだろうか、以前から疑問でした。朝は寝られるだけ寝ていたい気がしますが、だいたい割と早く目覚めて、朝早めから作業もできます。夜遅くの作業も苦にならないのですが、疲れていると寝たいですし、徹夜などは耐えられないほうです。6:00以前と24:00以降の作業はまったくはかどりません。

クロノタイプ診断を受けてみた結果、私の感覚そのまんまで、私は「中間型」という結果が出てきました。なるほど、朝でも夜でもない、中間型があるわけです。

同社HPから、「中間型」の診断結果の一部を抜粋してみます。

中間型の人は、自分の好きなように時間を使えるときは午前8時ごろまでに目覚めることが多いです。午前遅めから午後早めにかけての3〜4時間程度の間に取り組む作業に特に集中できます。午後4〜6時の時間帯は体を動かす作業に向いています。睡眠についても、午後12時ごろには眠くなることが多いです。中間型は、全人口の40%程度と考えられています。

おすすめの生活スケジュール

午前 身体よりも頭を使うデスクワークなど

中間型の人は、午前の早い時間帯に行う「朝活」にはあまり向いていません。この時間帯は本を読んだり、資料をまとめたりするような、身体よりも頭を使うデスクワークに向いています。一方、集中する必要のある会話や議論には向いていません。

午後 対人的な仕事や体を動かす作業を行う

午後の時間帯にその日の代謝のピークを迎えます。筋運動を伴う運動などの成績は、この時間帯にピークとなりやすいです。身体を動かす作業はこの時間帯に行うと効率が良いでしょう。

就寝前 ブルーライトを避けてリラックス

夜にかけて次第に代謝が落ち、心身の活動も低下し、眠気を感じるようになります。中間型の人は深夜の時間帯には眠気を感じることが多いです。眠気や疲労を感じると、様々なパフォーマンスが低下すると思われます。そのため少しでも眠気を感じたら、その日の作業は終わりにし、次の日に回した方が良いでしょう。

同診断には、自己理解と他者理解が深まり、行動変容の一助となる意義を感じます。

診断結果を見ると、自分に当てはまっているのを感じます。早朝からランニングする知人もいますが、自分も真似しようとはまったく思えないのが、(運動への意識が低いという要因が大半な気もしますが)中間型はそもそも朝早くに身体を使うことにはあまり向いていないという説明を聞くことで、腑に落ちます。

私の場合は、「朝型と言えば朝型かもしれないし、夜型の気もする」とった曖昧な自己認識だったのですが、「中間型」と認識することで立ち位置と対処方法が明確になります。人によっては、「朝型(あるいは夜型)だと思っていたけど違った」などの場合もあるかもしれません。診断によって自己認識の修正機会になります。

型は全部で5つあり、「強い朝型」「朝型」「中間型」「夜型」「強い夜型」です。朝型(あるいは夜型)の自己認識が合っている場合でも、強いかそうでないかを知ることで、自分なりの対処方法がより的確になるかもしれません。

上記診断結果の説明によると、中間型が全人口の40%程度ということです。5つのタイプの中で40%ですので、おそらく多数派でしょう。一方で、他の型の人が60%いるということになります。

社会活動や組織活動、2人以上の人が同時に関わる予定で、全員の型に合わせたスケジュールを組むことには無理があります。そのうえで、「自分とは異なる型の人は、この時間帯のこの活動はベストでないかもしれない」と配慮しながら予定を組もうとするだけでも、そうしないのと比べて相互理解はしやすくなると思います。

冒頭の例も、お互いの型を共有すると、また少し展開が変わるかもしれません。

睡眠のあり方や、何をいつ行うと自分にとってもっとも生産的なのかは、職業生活を続けていくうえでもっておきたい認識、取り組みだと思います。

<まとめ>
自分のクロノタイプも意識した活動計画を考える。

いいなと思ったら応援しよう!