2024年 母龍よ、天に舞い上がれ!
今も忘れられない、東日本大震災の記憶が蘇った。
元旦の日、能登半島が大揺れした。
今も余震が続いてるというから、被災地の皆さんの不安はどれほどのものか。
ただ、祈ることしかできない。
翌1月2日、家族みんなで新年会の片付けをしていたとき、
JALと海上保安庁機が衝突したニュースが入った。
オレンジ色の火に包まれ滑走路を走るJAL機に、
機内の乗客の皆さんが無事であることを祈った。
その後、乗客367人、乗員12人のあわせて379が人、全員無事と知って安堵した。
旅客機には、『90秒ルール』というものがある。
事故発生から90秒以内に乗客乗員全員が脱出できるような構造だが、
火に包まれたあの状態で全員が無事に脱出できたのは、
奇跡としか言いようがない。
もちろん、JAL CREWの緊急事態の対処も素晴らしかったのだろう。
だがその後、残念なことに、海保機に乗っていた6人のうち5人の死亡が確認された。海保の飛行機は、能登半島地震の被災地に物資を運ぶ任務だったと。
2つの災禍はつながっていたのか。
こんなことが元旦から起きるなんて…。
さらに、今朝の新聞では、戦禍のガザ地区で、イスラエル軍の空爆で破壊された住宅のがれきから女の子の乳児が救出されたと報じていた。
母親は、自分の命と引き換えに、わが子を守った。
世界では、今も人間同士で殺し合いをしている国がある。
孤立した子育て社会に何ができるか…。
いや、もう課題はそこではない。
もはや、母たちがわが子の命を守らなければならない時代が来ている。
母としてできることは…?
新年号のコラムに、「変革を担う、母であること」と書いてみたが、
なんだか、無力の自分が情けない。
地球環境も、人間も、バランスが壊れている今、
すべての人たちの叡智、いや、母たちの叡智を集結されるときではないかと改めて考えさせられる新年になった。
母龍たちよ、舞い上がれ!
わが子の笑顔を永遠に絶やさないために、
一人ひとりが母としてできることを考えてみませんか。
私ができることは小さいけれど
これからも、お母さん業界新聞をつくり続けること。
お母さんたちが、半径3メートルの世界(家庭)から、
未来を意識をできるよう、ペンを持つチャンスをつくりたい。
母龍たちが手をつなぎ、天高く舞い上がる姿を夢見て
2024年のスタートにしたい!