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CDが売れないことを恐れてはいけない

"CDが売れない時代"とよく聞きますが、これは少し分かりにくいなあと思っています。私的には、"CDプレイヤーが売っていない時代"、"音楽はほぼ無料で聴ける時代"の方が分かりやすい。

これは何度も言っているのですが、決してCDを売りたくないわけではなく、CD自体が音楽を届ける上で高いハードルになってしまっている現状があることを伝えたくて再び綴ります。


音楽を聴くまでのハードルの高さ

【CDの場合】
①気になるアーティストがいる
②CDを買う
③CDを読み込む
④読み込んだ機器から聴く
【サブスクの場合】
①気になるアーティストがいる
②SNSで検索して聴く

このようにCDの場合はステップが多く、CDの購入はSNS検索よりも時間も労力もお金もかかり、買ってもCDを読み込む機材を持っておらず、さらに読み込んだところで結局持ち運ぶからサブスクでよくね?という音楽を聴く行為へ辿り着くまでにトリプルハードルが立ちはだかるのです。そりゃあCD買わなくなりますよね…。

CDを買ってほしいと伝えても、この便利でスピーディーな時代にトリプルハードルを越えて音楽を聴いてもらうのは難しい願いです。私はもっと意味のある、もっと価値のある物をお届けしたい。AKBの握手券付きCDが始まった時点で、CDはすでにCDとしての役割を終えていたのだと思います。


見過ごしてきたイノベーション

今までCDを売らないスタイルに挑戦したアーティストはたくさんいますし、ようやく業界中枢の方々も声を上げ始めていますが、なかなか転換できないのはCD売り上げに頼っていた業界自体がイノベーションを恐れたのが理由の一つです。

頼り続けた結果、CDから転換できない多くのリスナーができ、そのリスナーは業界を一番支えてくれている人達のためますます離れられなくなり、新しい世代に届けようとすると利益が生まれず、ますます食べていけないアーティストが増えるという悪循環…。


片方が変わるだけでは意味がない

じゃあどうするんだ?!って感じですが、一番大事なのはリスナーの皆さんにちゃんと伝え続けて、一緒に変わっていくことだと思っています。常に新しいものを取り入れて成長していく業界はファンを置いてけぼりにはしません。販売者と購買者が変われば、間の仲介業者も変わるのです。

アーティストだけが変わっても何も変わらないので、一緒に新しい音楽の届け方を作ってほしいのです!それが私が来年から取り組むプロジェクトの一番のテーマになります。

これからも口説くしつこく(笑)この話をお伝えすると思いますので、一緒に考えて意見交換してもらえると嬉しいですよー!




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藤森愛
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