中小企業診断士二次試験合格への軌跡 第四段
エフモンです。
前回に引き続き、診断士二次試験合格までの軌跡をご紹介したいと思います。今回は、「理論と論理の罠」について記載します。これは、一般的に優秀なビジネスマン(受験生)がスムーズに通過できない事象が発生してしまう理由に該当すると私なりに考えているものです。
【二次試験戦略 番外編】
①理論について
理論の意味を調べてみます。
理論:個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系。
つまり、「知識の体系」として整理されているものとなります。これは特定の領域を研究されている学者さん(多くが大学教授や研究所の方々)が論文等で発信され、多くの他論文から引用され、一定の評価を受けているものが該当すると考えられます。
当然そこには、一般人が普通の生活をしていく中では、一生触れることのないものが含まれていて、診断士試験はこのような理論の知識レベルを図る試験ととらえることができます。
※先日のブログでも書きましたが、二次試験の事例は「現実」のケーススタディではなく、「理論」を現実に写像したケーススタディです。
②論理について
次に、「理論」をひっくり返した「論理」についてです。
論理:議論の筋道・筋立て。比喩的に、物事の法則的なつながり。
体系的に整理されているかどうかについては言及されていません。
つまり、
「AならばBであるというつながりそのもの」が論理
「AならばBであるというつながりのうち体系的に整理できたもの」が理論
ととらえることができます。
論理のうち、昇格できたものが理論といってもいいと思います。
③罠
一般的に仕事で使うのは「論理」です。「論理」があることで、物事のつながり=因果関係が明確になるため、上司や役員に物事を納得してもらいやすくなりますよね。なので、仕事を通じて論理(ロジカルシンキングという書籍がすごくでていますが)は鍛えられていくものとなります
一方で、理論は現実からは学べません。というか意識しないと理論として現実を見れませんというのが正しいと思います。
このため、受験生は「理論は知らないけど、論理は鍛えられている状態」です。
私が考える罠は、理論が必要な診断士二次試験において、鍛えられた論理を使いこなしてしまうことです。
論理はそれそのものは非常に有効で、現実で生き抜くには重要なツール/考え方となりますが、診断士試験においては、その論理が「理論」にまで成り上がっているかは、学術的論文を「調べないと」わかりません。
自分で考えた論理を、ポエムと呼んだりしますが、「自分本位の自分の論理」は点数を入れられません。前回までのnoteで書いた通り、明確な基準は「理論」に依拠しているのが妥当と考えられるからです。
つまり、理論を抑えることが、診断士試験の根っこを抑えることになるため、ここをどう学んでいくか、が最も重要なポイントだと考えられます。
理論の勉強方法については、前回のnoteに載せていますのでご覧いただければと思います。
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