阪神・淡路大震災
あの日のことは一生忘れられません。
当時、東京郊外の我が家の朝の気温は、マイナス5度。タイマーで暖かくなった部屋で目覚めたはずですが、テレビのニュースを見た私は、恐怖で身体が震えたのを覚えています。
大変な規模の地震が起こったのだと・・・・。
真冬の災害は最悪、というシミュレーションを何時かどこかで他人事のように見聞きした自分を恥じました。
もう一つ、当時の私は忘れられない悲しい出来事があり、悲しみの連鎖と被災した方々へのお悔やみの気持ちが複雑に絡み合っていました。
その悲しい出来事からまだ立ち直っておらず、心此処にあらず・・・
という状態。
気分を変えようと、楽しい事を計画してもその悲しみから逃げているような、そして私は幸せになってはいけない、楽しいことをしてはいけないんだ、という気持ちに囚われている毎日でした。
そんな時に起こった震災。
神様はどこまでも意地悪で、試練を与えるのだろう・・・
いまでもふと一人で思い出に浸る瞬間、その頃の感情に引っ張られそうになります。
たくさんの言葉は綴れませんが、今ある生活が当たり前の幸せとは思わず、感謝して毎日を生きようと思います。
遠くから、黙祷させていただきました。
あれから30年。
被災者の方々から、地震への備え、教訓をいただきました。それを無駄にしないよう粛々と毎日と向き合いたいです。