不倫が一瞬で終わるとき
今日はM子さんの大人恋愛事情を元に、恋が冷めた時の事を綴ります。
私が占い館に所属するずっと前に出会った女性のお話。
M子さんは長い期間、大人の恋をしていました。
それは他人からは理解されない間柄、つまり不倫なのですが、それまで付かず離れずの関係で嫉妬とは無縁、お互いにとって都合の良い関係でした。
なので、そもそも冷めるも冷めないも、その関係は常識から外れてるのだから、正当化する意味もないのかもしれませんが、占い師的にはここは静観させていただきました。
多くのケースでは、何処かのタイミングで、罪悪感に苛まれて不倫が終わる事が多い中、彼女の場合驚くほどアッサリ、そしてとても小さな出来事で終わるのでした。
それは数年前のクリスマス頃のこと。
食事をしたあと彼からプレゼントを渡されました。
中身は消耗品でボディーソープや、クリームなどのセット。
そのブランドはとても人気があり、本人も嬉しかったようです。
それから8ヶ月後、彼女の誕生日に逢瀬があったようで、そこで渡されたプレゼントを見て、見覚えのある包装紙だなと思ったら、、、
開けてみたらクリスマスの時と全く同じ物だったのです。
消耗品とか実用的な物は、アクセサリーと違って値も張らないし、お互いのプレッシャーにもならない。
そこに理解はあるのですよね。
問題はそこじゃない。
値段でもないし、プレゼントの種類でもなく、、。
前回何をあげたか覚えていない事。
彼女は一応気付かないフリをして、お礼を言ったのですが、その日を境に一気に愛情が冷めてしまった。
お相手が元々忘れっぽい人だったとか、初老の域の方だったとか
(あ、失礼)
そんな可能性もあったかもしれないけれど、相手は自分の為に一生懸命プレゼントを考えてくれた、というのが嬉しいのであって、高価な物が欲しいわけではないのですよね。
彼女はその出来事があったお陰で目が覚めたという事です。
そして、更に気づくのでした。
自分自身の好奇心から始まった関係であって、本当の愛ではない事にも。
もちろん、色々な方がいて禊の期間を経て、誰にも頼らず批判も覚悟で、経済的にも人脈もなにもかも失っても貫く愛もあります。
でも、M子さんにはその覚悟も自覚もありませんでした。
この世は男女。
今も昔も実はシンプルで正直な心の隙間から、誘惑は生まれるのだと思います。