ドキュメンタリー「メットガラ ドレスをまとった美術館」アナ・ウィンターはコーヒー持つだけで絵になるという話
観ました!
メットガラにまつわるドキュメンタリーです。
メットガラとは……。
毎年5月の第一月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典。
資金調達が目的のひとつ。
世界中のセレブが豪華なドレスや衣装で参加。
アメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターが主催者。
ファッションの展示会もおこなう。
展示会もやるとか、資金調達でおこなわれているとか、そのあたりは本作を見るまで知りませんでした。というか、ほとんど「オーシャンズ8」のイメージしかない。
メットガラは毎年テーマが掲げられており、本作では「鏡の中の中国」という企画展を成功させるため、たくさんの大人たちががんばる姿が収められています。
その中でも、存在感が強いのがふたり。
主催者にしてアメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターと、メトロポリタン美術館(通称メット)のキュレーター、アンドリュー・ボルトン。
アナ・ウィンター、画面に写ってるときはだいたいコーヒーを片手に持って、的確に指示を出していくんですが、その姿、かっこよすぎ。女帝って感じです。
ちなみに映画「プラダを着た悪魔」に出てくるカリスマ編集長のモデルという説があるらしい。
アンドリュー・ボルトン、見た目と物腰のやわらかさはデキる中間管理職って感じなのですが、さすがメットのキュレーター、ファッションについての熱い想いが随所でほとばしります。
ちなみに日本語と英語ではキュレーターの定義が少し違うらしい。
日本では「学芸員」というふうに訳されていますが、欧米におけるキュレーターは「施設の企画監督を司る展示企画者のみ」を指すそうです。より専門的な仕事みたいですね。(もちろん日本の学芸員も、とても大変で大切なお仕事だとは思いますが、担当領域が違うよねという話)
基本的にはメットガラ当日までの準備までを追っているんですが、全体を通して「ファッションとは何か?」みたいなものが見え隠れします。
「ファッションはアートではないと軽視をされていた、けれども我々はファッションはアートだと考えている(ファッション舐めんな)」みたいな強いメッセージを感じました。
何かをつくるのが好きな人は、より共感しやすいかも。