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10年前の11月の第2月曜日を思い出す
10年前のこの時期。約3ヶ月半続いた休職期間に入った日です。
当時を思い出してみます。11月の第2月曜日でした。商談を終えてふと我に返った時に、何だか仕事をする気力が急速に薄れてしまいました。会社のあった駅までは行かずに、途中の浜松町駅で下車。駅近くの喫茶店で、なんだか辛くてぼーっとしていました。当時は秋の日がすごくまぶしかったような記憶があります。その記憶があるのか、秋のこの時期は時々当時を思い出します。
その日の夕方早退しました。そして心療内科へ。今思えばうつだったのかもしれませんが、診断は自律神経失調症でした。それから翌日に出社して簡単な引き継ぎをし、診断書を提出してしばらく休ませてもらうことになったのです。その日は嫌な上司と話をしました。いっぱい嫌味を言われて、仕事の話ばかりで、心配もろくにされず。定期的に電話するように指示もされました。また、顔も見たくないくらいに嫌いだった別の先輩は会わずに済みました。休職する少し前、いろいろと辛くて、夜泣きながら神田川沿いを歩いて帰ったのも思い出します。妻と話していたら涙が止まらなくなって、声をあげて泣いていました。
いずれにしても、私は勤務していた会社から逃げることができました。しばらくは、秋の日が眩しくて空しくて、辛い日々でした。妻は仕事に出ていました。そんな日は、日中に昼ご飯を食べると横になって、気づけば2時間ほど経っていました。「ああ、何をしているんだ俺は・・・」なんて思ったものですね。当時の秋の日はむなしく部屋に降り注いでいました。
そんな時期を経験したせいか、この時期は時々気持ちが落ち気味になることも多々ありました。独立初年度の5年前は、先が見えなくて不安になり、この時期に日中、家のたたみのうえで寝ていたこともあります。昨年は、大学の登壇中に汗がとまらなくなり、体温コントロールがきかなくなって、自信をなくしていました。大学から帰る道中、すごく眠くて辛かったですね。一時は大学生の前で話をするのが怖くなってしまいましたし・・・
そんな時期を乗り越えた今年は・・・大丈夫!今も時々いろいろと思い出しますが、そこに引きずられることはないです。今は生きる目的もあるし、やるべきこともあるし、目指しているものもあります(今は内緒にしておきますが)。
健康、仕事、学び、そして家族との楽しい時間。心に負担を感じるようなこともなく、前を向いて進んでいるぞ!という時間を過ごしています。明日は月曜日です。しかもあの11月の第2月曜日。当時は気が重いことが多かったけど、明日は企業研修です。しかも、ハラスメント防止で、私が最も力の入る内容です。
10年前の休職の原因は、職場の上司や先輩とのかかわりがすごく嫌だったことです。ハラスメントとは当時は思っていませんでしたが、今思えば、パワハラのようなかかわりをされていたように思います。何か疎外されていたような気がしますし、嫌われていたし、上司から細かいところをいろいろと言われて嫌みも言われたり・・・いろいろと辛い経験したなって思います。
今はパワハラでいろいろと苦しむ人だけでなく、どちらかといえば、マネジメント側でパワハラを恐れてしまっている人たちを助けたいです。言葉の遣い方で恐れてしまって、適切な指導やマネジメントに二の足を踏んでいる。そうであってほしくない。マネジメントのできる人が組織にいなくなると組織は回らなくなります。
明日はじっくりと受講者の方々の話に耳を傾けて、最後には笑顔で帰ってもらえるようにしたいです。
さて、そろそろ寝ましょうか。