そんな抱負は入れてなかった
2024年1月1日。
実家に帰る。東京から実家最寄り駅まで、鈍行列車で3時間半。
弟が結婚するとのことで、2人揃って実家に挨拶に来た。
夕食を一緒に食べる。スーパーで寿司を買ってきたが、それよりも親がつくった、きんぴらごぼうが旨い。
相手方の家族の話を聞く。自分にとっても嬉しいことなので、1問1答ぐらいにひたすら質問したいが、親がした方が…と思って我慢する。
自分の家族・家系の話にもなる。
ざっと知ってはいるが、自分の家系の話はそこまで詳しくない。気になる。
家族の歴史というミニマムな話。
子のことに関しては、とやかく口をはさみ、あーだこーだ、というのが親で、ウチの家庭もその通りなのだが、自分のこと、昔のことはあまり話さない。子どもらは自分達のことは興味ないか、と思っているような気もした。
そして、今まで興味はなかった。
親というより、この人個人の諦めや迷い。いきたかった道を断念して自分ら兄弟がある、なんて話もあるのだろうか。
酒を飲み話し出すと「そういうことなんだよ」の口癖で締める父と、
その話をいつもガン無視して違う話を始める母は、どうして今ここにいるか。
かつては、あんなに遠慮せず、わがままばかり言えたが、こちらが聞くとなると身構える。
親の今までを、近いうち根掘り葉掘りするというタスクを決め、夕食を食べ終えた。
昔ハマったジャンプコミックスを読み、
すでに用意してくれていた布団に入って寝る。
かけ布団はもう一枚欲しかった。少しだけ寒い。