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ずっと行きたかった場所モニュメントバレーを愛犬と歩く旅


荒野を染める朝日を背に
エースと遊んで朝食を済ませる。

朝から元気な愛犬エース


今日は
”一生に一度はこの目で見てみたかった場所”

【モニュメントバレー】へ向かう。

朝日に照らされるホテルプリウスに荷物を積み込み出発

SUNRISE with HOTEL PRIUS


アリゾナ州Pageの街から2時間車を走らせると
遠くに岩山が見えてきた。


何もない街ナホバ


遊び疲れたエースは
ドライブ中ずっと隣で寝ている。


モニュメントバレーは
雨風に晒され5000年かけて形成された
不思議な形の岩が集まる場所。

伝説のナバホ・インディアンが住む
アメリカ合衆国公認の“国”で

ナバホ独自の大統領を持ち、
独自の法律、国旗、学校、大学、警察がある”半独立国”と言われている。


車で街をとおったが
店やガソリンスタンドさえ廃墟と化し蔦に覆われて
ゴーストタウンのように見えた。
本当に何もなくて、たまに見える家と家の距離も遠かった。
今でも電気のない生活をしている家庭もあるようで

”子供達は学校にどうやって通うんだろう”

”みんなは何の仕事をしてるんだろう”

と、アメリカだけど発展途上国のような
雰囲気の土地で暮らす人々の生活を知りたくなった。


ロールスロイスや、ランボルギーニが当たり前に走る
ロサンゼルスに住んでいると
2008年製の超旧型プリウスに
乗っているのが少し気後れに感じる時があるけど

ここナホバでは
滅多にお目にかかれない新型車の部類に入ってしまう。


みんなが乗っている車は錆だらけで、
自分たちで修理して乗っているのか、
パーツも色もタイヤのサイズすら
チグハグだけど気にしていないようだ。

彼らにとって車は
自分のステータスを表す物でもファッションでもなく
移動できればそれでよし。

むしろ正しい車本来の使い方だなと感じた。


ナホバの人々が住んでいた土の家


$8の激安入場料を払い
駐車場へ着くとパノラマの絶景が広がっていた。


車で回るコースが主流らしいが
岩山の近くまで行きたかったから
”ワイルドキャット トレイル”という
モニュメントバレーを近くで見て回れる
1時間30分のハイキングコースに挑戦することにした。

曇ったり風が吹いてくれたおかげで
そこまで暑さを感じずに歩けそうだ。


愛犬エースは私より暑さに弱いので
途中木陰で休憩しては写真や動画を撮りながら進んでいく。


モニュメントバレーの赤砂に染まるエース


ハイキングコースには馬の足跡がいっぱいついていた。
この景色を馬に乗って見て回れるなんて最高だな。

足場は悪く、細かい砂の上を歩かなければいけなくて
なかなか足が思うように動かせず苦戦したが、

近くで見る岩山はすごい迫力だった。


着いてすぐに売店で購入した、
濡らして使える優れ物のインディージョーンズ風ハットが
大正解だった。



インディージョーンズハットみたいな岩山



岩山は一つ一つに名前がつけられていて
歩いて回りながら
山の名前を確認するのが楽しい。

名札の近くには親切に休憩所が設けられていたので
歩いては休憩して歩いては休憩して
気づけば2時間半も経っていた。


目の前には絶景がひろがり、
足元にはサボテンが花を咲かせていた。

パッションピンクのサボテン花


最近のガイドブックや、SNSの写真は
その場所に行った気になってしまうほど
鮮明で繊細で美しいけど、


自分の足で行き、自分の目で見る景色は
比べ物にならない。

パワーや匂い、熱気は写真や映像では伝えきれないし、
その場所の放つエネルギーと自分のエネルギーが
混ざり合う言葉にできないほどの感動は本人しか味わえない。


旅が好き。そう思わせてくれたモニュメントバレーの絶景だった。

このまま別の土地へ移動するつもりだったけど
もう少しモニュメントバレーを味わうことにしよう。


つづく



(読んでいただきありがとうございます
最新状況や写真はインスタグラムに
旅の動画はYoutubeにて公開しています。)




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