マイホーム購入前に知っておきたい！シックハウス症候群の原因と対策

2024年7月8日 17:20

新築住宅の購入後や、リフォームした後に発症する「シックハウス症候群」についてご存知でしょうか？

シックハウス症候群は、新しい住まいがもたらす快適さとは裏腹に、健康に悪い影響を及ぼすことがあります。

本記事では、シックハウス症候群の原因とその対策について詳しく解説します。マイホーム購入前に知っておくべき重要なポイントを押さえて、安全で快適な住まいづくりを目指しましょう。

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは、建物内にいることで発生する健康障害の総称です。症状には頭痛、めまい、吐き気、目や鼻腔の乾燥、皮膚のかゆみ、疲労感、集中力の低下などが含まれます。

これらの症状は、建物を離れると改善またはなくなることが多いです。

在宅時間は人によって差がありますが、日中は仕事でいないとしても、睡眠時間や食事のために住まいで10時間ほど過ごすでしょう。1日の半分近い時間を過ごす住まいにいることで発症するシックハウス症候群は、決して軽く見てはいけない重要な問題です。

シックハウス症候群の主な原因は、多岐に渡ります。以下はシックハウス症候群の代表的な原因です。

シックハウス症候群は、住宅建材やペンキ、接着剤、防腐剤などから放出される化学物質によって発症します。例えば、ホルムアルデヒドやベンゼン、トルエンが代表的な化学物質です。気温が高くなるほど、化学物質の発散量が増えるといわれています。

冷暖房効率を良くするために、機密性が高い住まいが増えていますが、これもシックハウス症候群の原因です。

機密性が高いということは、空気が出入りできない状態。適切な換気が行われていないと、室内の汚染物質が蓄積しやすくなります。

カビやダニも、シックハウス症候群の原因になります。特に高湿度で換気の悪い環境では、カビやダニが繁殖しやすいです。

カビは胞子を吸い込むことで、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こすことがあります。ダニもアレルギー反応やかゆみなどの原因となるため、注意が必要です。

新築住宅はシックハウス症候群のリスクが特に高いとされています。その主な理由は以下の通りです。

新築住宅では、新しい建材や内装材が多く使用されます。これらの材料には、化学物質が含まれていることが多く、時間の経過とともに揮発して室内空気を汚染するリスクが高いです。

例えば、木材に使われている接着剤、床の下地剤などには、ホルムアルデヒドやその他の有害物質が含まれていることがあります。

また、新築住宅はエネルギー効率を高めるために、非常に密閉性が高く設計されることが多いです。この結果、適切な換気が行われないと、室内の汚染物質が蓄積しやすくなります。

新築住宅には新しい家具や内装品を購入することが多く、これらも化学物質の放出源です。特に、合成樹脂やプラスチック製の家具、カーペットなどは、化学物質を含んでいることが多く、空気の質に影響を与えるでしょう。

シックハウス症候群を防ぐためには、以下の対策が有効です。

定期的に窓を開けて換気することは、室内の汚染物質を外に逃がすために重要です。新築住宅では、各部屋に換気システムを設置し、24時間換気しましょう。

空気清浄機も使用することで、換気扇だけでは放出できなかった室内の汚染物質を除去できます。HEPAフィルターを搭載した空気清浄機は、細かい粒子を捕集できるので、効果的です。

湿度が高い環境では、カビやダニが繁殖しやすくなります。室内の湿度を適切に管理することも、カビやダニによるシックハウス症候群を抑制できます。湿度の管理には、除湿機の使用や換気が効果的です。

また、室内で使用する家具などは、できるだけ自然素材を選ぶようにしましょう。天然木材や無垢材の家具、自然素材のカーペットなどは、化学物質の放出が少ないため、シックハウス症候群のリスクを低減できます。

シックハウス症候群は、現代の生活環境において無視できない問題です。特に、新築住宅やリフォーム後の住宅では、建材や家具からの化学物質の放出が多く、対策が必要になります。

シックハウス症候群を防ぐためには、十分な換気と室内の湿度管理が不可欠です。換気システムや空気清浄機を利用し、化学物質が少ない家具を選ぶようにしましょう。

原因を理解して適切な対策をすれば、シックハウス症候群になるリスクは大幅に減らせるので、これからマイホームを購入する予定がある方は、ぜひ覚えておいてください。

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