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肩甲胸郭関節 -マルアライメントと機能評価法4選-
肩関節機能研究会の郷間です。
今回は肩甲胸郭関節のマルアライメントと機能評価法についてご紹介します。
ではまず、肩甲骨位置異常(Scapular Dyskinesis)について見ていきましょう。
Scapular Dyskinesis:SD
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Kiblerらによると、Scapular Dyskinesisは以下の3つのタイプに分類されます。
Ⅰ型:ST(肩甲胸郭)前傾増強
Ⅱ型:ST内旋増強
Ⅲ型:ST上方回旋挙上増強
これらのタイプに対する介入方法は以下の通りです。
Ⅰ型:小胸筋のストレッチと僧帽筋および前鋸筋下部の強化
Ⅱ型:小胸筋のストレッチと僧帽筋および前鋸筋全体の強化
Ⅲ型:僧帽筋上部の弛緩
では、Ⅰ型とⅡ型の介入における小胸筋のストレッチですが、小胸筋に問題があるかどうかを単独で見極める方法は存在するでしょうか?
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ちなみに小胸筋は下方回旋、内旋、前傾に作用します。
※挙上動作の上方回旋、外旋、後傾に逆の作用(拮抗筋)
では実際に小胸筋を評価するにはどのような方法があるのでしょうか?
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