絞扼性神経障害-entrapment neuropathy-とは
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近年、運動器エコーが普及してきたことにより、私たち理学療法士にも”絞扼性神経障害(entrapment neuropathy)”という言葉が身近になってきました。
今回はそんな聞き馴染みが無さそうで意外と身近なentrapment neuropathyについて解説させていただきます。
個人的にentrapment neuropathyに対する感度が高まってきたのか、偶然のめぐり合わせなのかは定かではありませんが、最近は私自身も関わる機会が増えてきた疾患の一つです。
本記事は自身の備忘録としても、そもそもentrapment neuropathyを知らないという方に向けても有益な記事となるようまとめました。
本記事では
①neuropathy(神経障害)の分類
②entrapment neuropathyとは
③代表疾患の手根管症候群について
④橈骨遠位端骨折後のリハビリテーションの工夫
の順に解説していきます。
注意書きになりますが【④リハビリテーションの工夫】に関してはエビデンスベースのものではなく、私なりに勉強した解釈の中から導き出した内容になりますので”必ず効果がある”というものではありません。
①~③は持論ではありませんのでご安心ください。
ということで早速になりますが
neuropathyの分類から解説していきたいと思います。
①neuropathy(神経障害)の分類¹⁾
neuropathy(神経障害)はその病変部位の分布より、単神経障害、多発性神経障害、多発性単神経炎の3つに分類されます(図1)。
それぞれの神経障害には、その原因や障害部位が異なりますが、neuropathyの中でも末梢神経に対して局所的に加わる圧迫や伸展、屈曲、摩擦などで生じるentrapment neuropathy(絞扼性神経障害)はその頻度が高いとされています。
②entrapment neuropathyとは²⁾
entrapment neuropathyの代表的なものとして
手根管症候群、橈骨神経麻痺、Guyon管症候群、腓骨神経麻痺があります。
なかでも手根管症候群(Sarpal tennel syndrome)はentrapment neuropathyのうち、最も頻度の高い疾患です²⁾。
entrapment neuropathyの診断と予後予測¹⁾²⁾³⁾
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