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結帯動作を分解する-評価・介入編-
どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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肩関節疾患の方の「困っていること」として結帯動作制限の訴えはとても多いと思います。
実際の訴え方としては・・・
・エプロンの紐が結べない
・髪を後ろでまとめることができない
・ズボンを上げられない、ベルトを通すことができない
・下着をつけることができない などなど
日常生活で直接的に“結帯”という言葉を耳にすることは少ないですが、上記のような訴えはよく聞かれると思います。
このような動作をまとめて結帯動作制限と言います。
また、結帯動作は肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・肘関節の複合動作とされており、治療が難しい動作の1つでもあります。
みなさんは、結帯動作に限らず獲得したい動作がある際にまず何をしますか?
おそらくほとんどの人が
”その動作における体の動き方や使い方を理解する”のではないでしょうか?
そうすることで”運動破綻(エラー動作)を見つけ出しやすく、その後の介入もスムーズになりますよね。
そこで・・・
結帯動作の改善に向けて、結帯動作の仕組み(特に可動域)をもとに評価方法、治療の一案をまとめていきたいと思います。
1.結帯動作の動作分析
今回は、結帯動作における肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動き方や可動域についてまとめていきます。
参考にした情報は以下になります。
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上肢下垂位からTh7にかけて結帯動作をした際の肩甲骨と上腕骨動態を測定した報告
・肩甲骨動態
→前傾は16.9°、下方回旋も殆ど同じ数値
結帯動作序盤の動きは下方回旋<前傾
・上腕骨動態
→内旋は47°
内訳は、母指先端が開始肢位から尾骨に到達するまでに41.4°、
尾骨からTh7に到達するまでに6.6°生じた
→伸展は上肢下垂位の-3.1°から最終的に26.7°
→Th12 からTh7にかけては内旋と外転が殆ど変化なし
→Th12以降は肩甲骨運動によって行われている
理学療法学31;513,2004.
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