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【定期購読版】肩峰下の大結節運動-Rotatitonal Glideとは-

みなさん、こんにちは。
肩研の郷間です。

肩関節のリハビリテーションに携わる中で、患者さんの肩の可動域や痛みに対して、どのようにアプローチすべきか悩まれたことはありませんか?
特に、肩関節の「Rotational Glide」の理解は、臨床評価&治療を行う上で非常に重要です。

本記事では、Rotational Glideの基本的なメカニズムから、臨床での評価・介入方法までを詳しく解説していきます。また、スライドの動画が非常に多いため、今回は”記事”というより”動画”を撮影しましたのでそちらをご覧ください。動画は30分間ありますので記事と合わせて視聴していただけますと幸いです。

1. Rotational Glideの前提知識

まずは「Rotational Glide」を理解していくにはまず肩関節(肩甲上腕関節)の構成ともいえる「球関節」の特徴を覚える必要があります。
球関節運動の特徴には

①骨頭の動揺(Ship roll)
②転がり運動(Ball roll)
③滑り運動(Gliding)
④軸回旋(Rotation)

がありますが、なかでも骨頭の回旋(Rotation)と滑走(Gliding)が連動することで関節有働が成立しています。
この動きがスムーズであれば、肩関節は効率的に広範な可動域を獲得できますが、制限がある場合には疼痛や機能障害の原因となります。

今回はこれら円滑な球関節の運動を行うためにもRotational Glideを理解して臨床に繋げていきましょう!


2. R-Glideとは

肩関節運動におけるRotational Glideとは、上腕骨大結節が肩峰の直下を通過している、もしくは、その前後のフェーズの動きのことを指します。

この動作は、肩関節の広い可動域を支える重要な関節機能でもあり、動作の角度に応じて骨頭の滑走レベルなども変化していきます。

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