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初回脱臼後 反復性肩関節脱臼を合併する症例の8割以上が2年以内

どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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今回は腱板断裂や肩関節周囲炎と比較すると
症例数は少ないですが非常に重要な”肩関節脱臼”についてお話をしていきたいと思います。

このテーマだけ読むと”難しそう💦と感じてしまうと思いますが、本記事を読んでいただければ簡単にイメージもできるようになります。
また、患者さんに対して”再発予防の説明”としてもしっかり覚えておいていただきたいポイントとなりますので是非最後までご覧ください(^-^)

本記事を読んだ後、皆さんは必ず以下の4つができるようになります(^-^)ノ
①肩関節脱臼の病態を把握し、状態を説明できるようになる
②担当した肩関節脱臼患者の『年齢と性別』を意識した介入ができる
『固定方法(保存)と固定期間』を意識した介入ができる
『何回目の脱臼か』を必ず確認するようになる

ちなみに、最も読んでいただきたいのは
普段から外傷に携わっておられる柔道整復師さんです(^-^)

私たち理学療法士は脱臼後の整復をすることはできません(資格的にも、技術的にも笑)

ですが柔道整復師の皆さんは”脱臼”と日頃から密接に関わる(関わることができる)技術をお持ちの方々ばかりですので
今回の脱臼におけるデータ分析も臨床に落とし込んでいただけると幸いです✨


結論から言います。
肩関節脱臼は

▪男性の初回肩関節脱臼の発生は10~20代が多い
▪女性の初回肩関節脱臼の発生は50歳以上が多い
▪脱臼後、内旋位固定よりも外旋位固定のほうが再脱臼率が低い
▪初回脱臼後、2年以内に再発する可能性は男性で86%、女性で54%
▪再脱臼は全体のうち、86.7%が2年以内に発症している
▪2年以上再脱臼をしなければ脱臼リスクは約10%まで減少する

これらの項目を覚えておくだけで、初回介入時に焦ってしまうことや病態・状態の説明に迷ってしまうことはほとんど無くなります

ということで、今回はこれら肩関節脱臼を数字的にみた病態把握と予後予測について解説していきたいと思いますので、最後までお付き合いください✨

肩関節脱臼とは

皆さんもご存じかと思いますが、肩関節脱臼とは文字通り
『肩甲上腕関節を構成する上腕骨が肩甲骨の関節窩から脱臼すること』を言います。

一般的に外傷性肩関節脱臼が最も多く、転倒や衝突など強い外力が肩関節に加わることで受傷します。

肩関節脱臼の合併症

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肩関節脱臼にはいくつか合併症がありますが、本記事ではもっとも有名な2つの病変をご紹介します。

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