WEB原稿の編集前に体裁を整えると結構捗る話
どうも、ふじじゅんです。
タイトルのまんまなんですが、WEB編集の前に体裁を整えると結構捗ることについて紹介します。
「編集に慣れず手こずってる……!」
そんな人にオススメの内容です。
◼︎ プロローグ
先日以下のツイートをしたところ、ありがたいことに共感の声を得られたんです。
勝手に引用しますが、その節はリプライいただきありがとうございました!
◼︎ 体裁を整え「読者モード」に入ると編集が捗る
なぜ原稿編集より先に体裁を整えると捗るのでしょうか。
結論から述べると、編集者が「読者モード」に入りやすいからだと考えます。
編集者ってその原稿にとっての最初の読者になるわけです。そんな最初のひとりが、読者として原稿を理解できていなければ、実りある編集はできません。
そもそも「原稿文章」って何かしらの意味を孕む集合体でありつつ、視覚的に情報を伝えるデザインとしての側面も持ちます。見づらい文章であれば当然理解しづらいですね。
つまり、文章にデザイン性をもたらす「体裁」が整っているかどうかは、「読者」としての編集者自身が理解しやすいか否かに関わるわけです。
これが、「読者モード」に入る上で、編集の前にある程度体裁を整えてしまうのが捗ると考えているゆえんです。
◼︎ 体裁を整える3つのポイント
体裁をなす要素としては、主に以下のようなものがあります。
・小見出しだけで理解できる構成
・小見出しの粒度
・改行
以下に、ひとつずつ見ていきましょう。
(1)小見出しだけで理解できる構成
記事の目的やゴールにもよるのですが、小見出しだけで、記事の大枠を掴みやすくなります。
まだ編集前の段階なので、細かく正確な小見出しづけをここで行う必要はないのですが、本編集に入る前にザッと整えておけると後で振り返りやすくなります。
●例:働き方改革についての原稿
・避けられぬ「労働人口減少時代」
・「人材力」こそが企業競争力の源泉
・「働き方改革」で見直すべき人材力
(2)小見出しの粒度
小見出しの粒度にも気を配るべきでしょう。
例えば、本来は包含関係にあるAとBを並列関係としてしまうと、一気にわかりづらい記事になってしまいます。
●NG例
・「野菜」とは?
・「果物」とは?
・「バナナ」とは?
→果物に包含されるべきバナナが、野菜や果物と並列に見出し入りしている。
下手をすると、編集者自身勘違いしたまま編集に入ってしまう可能性もあるので、この段階から注意しておいて損はないでしょう。H2タグやH3タグなどで上手く整理すると良いでしょう。
●OK例
## 「野菜」の概要と種類
### キャベツ
### ニンジン
## 「果物」の概要と種類
### バナナ
### マンゴー
→H2で「野菜」と「果物」が並列に。そしてそれぞれにH3で具体種が包含されている。
(3)改行
掲載先の仕様によって異なるものなので、一概にどうとは言えないのですが、それぞれにおいて スマホ表示時にMAX5行程度 で適度に改行を入れられると見やすく整えられます。
上記に書いたのはあくまで掲載時の塩梅なので、ワードプレスやドキュメントファイルをPCで作業する際には、PCでの自身の見やすさをまず優先的に整える、でも良いと思います。
ただし、何度も調整するのは細々して手間なので、慣れてきたら最初から公開時をイメージして改行を入れていくのが良いでしょう。
◼︎ 体裁が整うと記事のブラッシュアップイメージが浮かぶ
原稿確認前に整えるべき体裁のポイントは、以上に示した通りです。
最低限デザイン的に理解しやすい状態で、読者として原稿に目を通していくと、「体裁」とは別に「文章 / ストーリー」として理解しやすい、しにくいという点に気付くはずです。
例えば、
「補足の文章が必要かもしれない」
「図解やグラフが必要かもしれない」
「箇条書きだとわかりやすいかもしれない」
など、より記事をわかりやすくする編集のアイデアが浮かびやすくなります。
◼︎ おわりに
もちろん、毎度編集者がゼロイチで体裁を整えるのも非効率ではあるので、媒体のトンマナやフォーマットにあわせてライターさんに体裁を習得してもらうのも良いかと思います。
ただ、レギュレーションもひとつの管理手段にすぎませんし、細かいレギュレーションを時間かけて習得するのも不毛っちゃ不毛なので、必要最低限の範囲で習得してもらって、本質的に伝えたいテーマに関する知見を深めてもらうために時間使ってもらったほうがお互いハッピーかなとは思います。
それではまた次回!