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墓じまい・改葬の段取りを徹底解説!手続きの流れと注意点
この記事では、墓じまい・改葬を検討している方々(主に高齢者)に、手続きの流れや注意点、専門家への相談について解説します。
特に、東京などの大都市に住む高齢者を含めた方々や、東北地方在住の方々に向けて、故郷の墓地を整理する際、疑問や不安を解消できるような情報を提供します。
1.全体の流れ
墓じまい・改葬は、以下の様な流れで進みます。
(1) 家族などと相談・同意
(2) お寺・霊園に、墓じまいの相談・了解
(3) 遺骨の数・故人の名前を確認
(4) 引越し先(改葬先)を決定
(5) 撤去作業のための石材店と契約
(6) 市町村への「改葬許可申請」提出
(7) 市町村から「許可証」受領(申請から約2週間)
(8) 撤去に伴うお寺・石材店と日程調整(遺骨取り出し、閉眼供養、墓石撤去作業など)
(9) 改葬先の日程調整(納骨、開眼供養など)
2.家族などと相談・同意
墓じまいは、まず家族に相談することが大切です。
特に、以下の点に注意して、丁寧に説明しましょう。
〇 墓じまいの理由
なぜ墓じまいをしたいのかを具体的な理由を伝えましょう。
例えば、高齢になり墓参りが困難になった、後継者がいない、経済的な負担が大きいなど、正直に相談することが大切です。
〇 墓じまいの方法
どのように墓じまいを行うのか、具体的な方法を説明しましょう。
例えば、遺骨を別の墓地に移す、永代供養にするなど、選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを伝えましょう。
〇 費用
墓じまいには、様々な費用がかかります。
離檀料、墓石の撤去費用、改葬先の費用など、情報を収取して具体的な金額を伝え、理解を得るようにしましょう。
家族の同意を得たら、兄弟やいとこ、おじさんおばさんなどの親戚、そして遠い親戚(一族)や地域でお世話になっている方々に相談することで、後々のトラブルを防止することができます。
特に、以下の点に注意して、丁寧に説明しましょう。
〇 墓じまいの必要性
なぜ墓じまいをする必要があるのか、丁寧に説明しましょう。
特に、高齢化が進み、墓参りが困難になっている状況などを具体的に伝えることが大切です。
〇 先祖への感謝の気持ち
墓じまいは、決してご先祖様をないがしろにするものではないことを伝えましょう。
むしろ、時代の変化に合わせて供養の形を変え、未来へと繋ぐための選択であることを理解してもらうことが大切です。
墓じまいを行うには、お墓・遺骨・仏壇など祭祀財産を所有している祭祀承継者(一般的には長男)が行う必要があります。(根拠:民法第897条)
もし祭祀承継者自身が実施できない場合は、委任状により委任された他の方が行います。
くれぐれも、祭祀承継者の了解なしに勝手に墓じまいや改葬をしないようにしてください。
勝手に行った場合は、トラブルが大きくなり、裁判になった場合は敗訴する危険がかなり大きいです。
3.お寺・霊園など墓地管理者と事前相談
(1)事前相談
お墓がある墓地の管理者(墓地管理者)に、墓じまいをすることを伝え、了解を得る必要があります。
電話やメールなどで伝えるより、直接お寺にお邪魔して、住職としっかり話し合いをすることが重要です。
ここでお互いに感情的になると、墓じまいそのものができなくなる可能性があります。
しっかりと、なぜ墓じまいをしないといけないのか、ご自身の年齢や体力、病気、子どもや孫の関係など、説明することをお勧めします。
万が一、お互いに感情的になって話がまとまらなくなったときは、その場で結論を出さず、後日家族と相談することが重要です。
もし法外な離檀料を請求された場合は、各市町村の消費生活センターや弁護士(トラブル関係は弁護士のみ対応)に相談することをお勧めします。
再度、お寺とお話をする場合は、家族・親戚の方とか第三者(弁護士、行政書士など)と一緒に行く方が、解決する可能性が高いと思われます。
(2) 関係書類の入手
お寺・霊園に必要な書類(例:墓地変換届、使用権放棄書、離檀届など)を確認し、手続きの方法などを確認します。
(3) 費用の確認
お墓を撤去する際の費用関係について確認します。
事務手数料や離檀料、閉眼供養代、指定石材店の有無、撤去費用関係を確認します。
遺骨の取り出し方法や遺骨の送り方(郵便局のゆうパックの実施有無)などを確認します。
〇 ここまでの作業が、かなり大変です。
ここさえうまくいけば、後の作業がスムーズに進みます。
↓
(その2を参照)
〇 専門家への相談で安心を ~行政書士のサポート~
墓じまいは、法的な手続きや寺院との交渉など、複雑な手続きが必要です。
そこで、専門家である行政書士に相談することで、スムーズな墓じまいを進めることができます。
当事務所では、墓じまいに関する相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
〇 まとめ ~故郷を大切にする気持ちを未来へ~
墓じまいは、決してご先祖様をないがしろにするものではありません。
むしろ、時代の変化に合わせて供養の形を変え、未来へと繋ぐための選択と言えるでしょう。
当事務所では、お客様の気持ちに寄り添い、最善の解決策をご提案いたします。この記事を読んで、少しでも墓じまいについて考えるきっかけになれば幸いです。
〇 お問い合わせ
行政書士藤井等事務所(所在地:岩手県北上市)
1.お問い合わせフォーム
2.事務所ホームページ<墓じまいのページ>