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故郷を離れたあなたへ~墓じまい・新しい供養のカタチ
「いつかはお墓のことを考えなければ…」そう思いながらも、なかなか腰が上がらない方が多いのではないでしょうか。
特に、東京などの大都市に住む地方出身の方や、地方在住の高齢者の方にとって、お墓の問題は複雑で悩ましいものです。
この記事では、墓じまい・改葬を検討されている方が、抱える悩みや疑問を解消し、具体的な解決策を提案します。
墓じまい・改葬の基礎知識を習得し、具体的な手順や費用について理解することができます。
様々な供養の選択肢を知り、自分に合った最適な方法を見つけることができます。
専門家(行政書士)のサポートを得ることで、安心して手続きを進めることができます。
この記事では、具体的な事例やデータを交えながら、墓じまい・改葬の最新動向や注意点について解説します。
あなたの悩みを解消し、未来に向けた新しい一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
1 通常のお墓
(1) 和式墓
日本の伝統的なお墓の形で、墓石は縦の形で構成されています。
墓石には、家名や戒名などが刻まれています。
和式のお墓は、先祖代々のお墓として受け継がれることが多い状況です。
しかし、近年では承継者がいないなどの理由で、墓じまいを選択する方も増えています。
和式のお墓は、風格があり伝統を重んじる方に好まれます。
(2) 洋式墓
ここ最近の傾向として、人気が高まっているお墓の形で、墓石は横スタイルで設置されます。
洋式のお墓は、和式に比べて地震に強く、費用も抑えられる傾向があります。
また、デザインも自由に選べるため、個性を表現しやすいという特徴もあります。
洋式のお墓は、夫婦や家族で一緒に眠りたいという方に人気があります。
(3) デザイン墓
故人の趣味や個性を反映したお墓です。
最近は、都市部を中心に人気があります。
デザイン墓は、従来の墓石のイメージにとらわれず、自由な発想で作られています。
例えば、音楽好きの方には楽器の形をしたお墓や、スポーツ好きの方にはボールの形をしたお墓などがあります。
デザイン墓は、故人を偲ぶ新しい形として注目されています。
2 永代供養墓
墓地の管理者が遺骨を永代にわたって供養するお墓です。
承継者が不要なため、子どもがいない方や負担をかけたくない方に選ばれています。
永代供養墓に様々な種類があり、例えば、納骨堂のような建物の中に遺骨を安置するタイプや、樹木葬のように樹木の下に遺骨を埋葬するタイプなどがあります。
永代供養墓は、少子高齢化が進む現代において、新しい供養の形として注目されています。
3 樹木葬・自然葬
墓石の代わりに樹木などを目印にするお墓で、自然志向の方に人気があり、費用も比較的安価です。
樹木葬・自然葬は、自然に還るという考え方に基づいており、環境にも優しい考え方に基づいています。
樹木葬・自然葬には、シンボルツリーの下に遺骨を埋葬するタイプや、区画ごとに樹木を植えるタイプなどがあります。
樹木葬・自然葬は、自然の中で、地球・大地とともに眠りたいという方に人気があります。
4 納骨堂
建物の中に遺骨を納める施設です。都市部に多く、交通の便が良い場所にあることが多いです。
納骨堂は、屋内に遺骨を安置するため、天候に左右されずにお参りできるというメリットがあります。
また、バリアフリー設計になっている納骨堂も多く、高齢の方や体の不自由な方でも安心してお参りできます。
納骨堂は、お墓参りに行くのが難しい方や、手軽に供養をしたい方に人気があります。
5 散骨
火葬後の遺骨を粉末にして海などに撒く方法です。
お墓の維持費がかからないというメリットがありますが、後々のトラブルなどがあるかもしれないので、家族や親族とよく話し合ってから行う必要があります。
散骨は、故人の遺志や自然葬の考え方に基づいて行われることが多い考え方です。
散骨を行う際には、厚生労働省のガイドラインや各市町村の条例に沿って実施する必要があります。
散骨は、自然に還りたいという方や、お墓に縛られたくないという方に選ばれています。
6 お墓の場所
お墓の場所選びは、交通の便や自宅からの距離、バリアフリー状況などを考慮する必要があります。
また、お墓参りに頻繁に行くことを考えると、将来的な状況も考慮する必要があります。例えば、高齢になってからお墓参りに行くのが難しくなると想定される場合は、自宅の近い場所や交通の便が良い場所を選ぶと良いでしょう。
お墓の場所は、家族や親族とよく話し合って決めることが大切です。
7 墓じまいの流れ
墓じまいを行うには、以下の流れにより行う必要があります。。
・親族との合意
・墓地管理者との合意
・遺骨の取り出し
・墓石の撤去
・墓地の返還
これらの手続きは、専門家(行政書士)に依頼することで、スムーズに進めることができます。
8 墓じまいの費用
墓じまいには、以下の費用がかかります。
・遺骨の取り出し費用
・墓石の撤去費用
・墓地の返還費用
・行政手続き費用
・専門家(行政書士)への依頼(報酬)費用
これらの費用は、墓地の種類や規模、業者によって異なります。
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
9 墓じまいの注意点
墓じまいを行う際には、以下の点に注意する必要があります。
・親族との合意をしっかり取る
・墓地管理者との合意をしっかり取る
・遺骨の取り扱いには十分注意する
・墓石の撤去は専門業者に依頼する
・墓地の返還手続きをしっかり行う
これらの注意点を守ることで、トラブルなく墓じまいを行うことができます。
10 墓じまいの相談窓口
墓じまいについて相談できる窓口は、以下の通りです。
・行政書士(ただし、墓地管理者(特にお寺)とトラブル→弁護士)
・各市町村にある消費生活センター(離檀料などのトラブルなど)
これらの窓口では、墓じまいの費用などについて相談することができます。
11 墓じまいの事例
実際に墓じまいを行った方の事例をご紹介します。
(1) Aさんの場合:
Aさんは、実家のお墓を墓じまいし、永代供養墓に改葬しました。
Aさんは、子どもがいないため、将来お墓の承継者がいなくなることを心配していました。
そこで、永代供養墓にすることで、お墓の管理を安心して任せることができると考えました。
(2) Bさんの場合:
Bさんは、遠方にあるお墓を墓じまいし、自宅近くの納骨堂に改葬しました。
Bさんは、高齢になり、お墓参りに行くのが難しくなっていました。
そこで、自宅近くの納骨堂にすることで、いつでもお参りに行けるようにしました。
12 墓じまいのQ&A
墓じまいについてよくある質問とその回答をご紹介します。
Q:墓じまいは、先祖をないがしろにする行為ですか?
A:いいえ、墓じまいは、時代の変化に合わせて供養の形を変えることです。先祖を供養する気持ちがあれば、どのような形でも良いと考えられています。
Q:墓じまいの費用はどのくらいかかりますか?
A:墓じまいの費用は、墓地の種類や規模、業者によって異なります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
Q:墓じまいの手続きはどのようにすれば良いですか?
A:墓じまいの手続きは、専門家である行政書士に依頼することで、スムーズに進めることができます。
13 まとめ
墓じまいは、法的な手続きや寺院との交渉など、複雑な手続きが必要です。
専門家である行政書士に相談することで、スムーズな墓じまいを進めることができます。
当事務所では、お客様の気持ちに寄り添い、最善の解決策をご提案いたします。
この記事を読んで、少しでも墓じまいについて考えるきっかけになれば幸いです。
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