「育てる」という前に、大事なことがあるんだろうな。当然だけど。そもそも人それぞれ状況や背景、求める条件、やりたいことが違いすぎるから、「こうするべき」ではなく、相手の言葉に耳を傾けたり、ときには空気を読んだり、仏のような心が求められていたりするから、やっぱり編集者って大変だなと。
だから、業界全体に恩を返すつもりで、あえて自分も未経験や駆け出しの人たちにもチャンスを……と意識して、ここ数年は仕事してきたけど、正直いろいろ悩みまくって。今年は内定者の学生たちの研修なども担当させてもらって、またひとつ勉強になったな(人に教えることで、自分への学びも大きかった)
自分自身、編集者やライターとして「未経験」や「駆け出し」の頃に苦労して悩んで、そんなときによくしてくれた人がいたから、今があると思っていて。ただ、月日が流れてもう直接その人たちに恩を返すことは難しくなってしまった……