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令和5年度の振り返りを全職員で行う(3月25日現在)

 今回は年度末を控えていることもあり、組織全員で令和5年度の振り返りを行うこととします。

 コロナの状況が改善され、日常生活がコロナ感染前に戻りつつある中で職員、係や班、課の反省点を出すことにより令和6年度に向けての個人の取組み強化、さらには組織として反省点を振り返ることで更なる高みを目指すことができます。

 先ずは個人で振り返りをしましょう。 一年間を振り返って、個人の計画がどの程度の実績になったのか確認し、その原因を客観的に分析することです。例えば、催告強化週間や臨戸のときに係や班、課の平均値と自分の実績を比較する。そうすることにより、平均値よりも低い回数であれば実績が悪い理由は回数が少ないということがまず理解できます。また、少ない回数で実績が高いということであればそこに特殊要因があると考えられます。それは何か原因を追究してください。もしかすると大口だけでなく、大口に準ずる滞納事案の納付が多かったとなれば、令和6年度は準大口をリスト化する方法もあります。

 また滞納者の電話や窓口での対応で、その後納付になった事案を分析することです。どのような納税交渉(遣り取り)が納付に結びついているか振り返りましょう。ただ「納付がなければ差押処分します」では納付に結びつかないことを理解してください。そこには滞納者と担当者との信頼関係が必要だということを理解してください。

 管理監督者・管理職においては、取組みの内容や回数が前年と比較して良かったのか悪かったのか検討してください。夏の真夏日が続く時期に臨戸強化月間は計画しないことです。職員の体力消耗を考えると決してやるべきではないと考えています。どうしても臨戸しなければならない滞納事案があるのであれば、必要最低限に留めておきましょう。

 また、出納閉鎖(昨年の5月末)が終了した段階で、何を指示しましたか。滞納繰越分の中で累積滞納事案で令和5年度に一般時効を発生させる事案をリスト化して6月末までにその滞納事案を処理しましたか。これをキチンと処理しているのであれば、年度末に一般時効が発生することはないのです。部下職員に指示を徹底することです。

 一般時効を発生させた自治体は、令和6年度に向けて同じ失敗を繰り返さないために5月末に何を指示するか箇条書きしておくことです。現在は余り一般時効分について、議会や住民は関心が無いようですが風向きがどうなるかわかりません。いつでも説明責任が果たせるように準備しておくことです。「備えよ常に」の心を余裕を持って計画しておくことです。

 出来たらそれぞれの反省内容を全員で意見交換してはどうですか。他人の反省を聞いてたくさんの振り返りに気づくことでしょう。さあ、やってみましょう。

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