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[#61] お役に立つオープンソースのご紹介

はじめに

世の中、OpenAI社の「Operator」の話題、Deepseekで溢れていますがそれはさておき、皆さんは日頃どんなオープンソース(OSS)を使っていますか、もし使っていないようでしたら是非試してみてください、OSSを使いこなせればコスト面で大きなアドバンテージなると思います、私が毎日使っているオープンソースをご紹介します。
・Nextcloud  
・SuiteCRM
・Snipe-IT
・Pandora
・Portainer

・Nextcloud
Nextcloudはオープンソースのオンラインストレージです。自社専用のサーバーやデータセンターに導入することで、確実にデータを守り、自社のセキュリティ指針に沿ったファイル共有システムの安全な運用が実現できます。
既存のストレージ(SMB/CIFSなど)も利用可能で、暗号化、マルチデバイス、AD/LDAP連携、監査ログなど、エンタープライズユーザが必要な機能がすべて利用可能です。
クラウド上のオンラインストレージやファイル共有サービスに比べて、高機能でありながら低コストで運用が可能です。
ONLYOFFICE等のOffice365ライクなオープンソース製品と組み合わせることで、Nextcloud上のファイルをブラウザ上でオンライン編集することが可能です。


・SuiteCRM
SuiteCRMはオープンソースで非常に強力なCRMシステムです。業務に合わせた設定がしやすい点が魅力です。例えば、顧客ごとの履歴や案件進行状況を追跡できる機能や、マーケティングオートメーション、売上予測、レポーティング機能など、さまざまな業務に対応しています。また、ワークフローの自動化や、タスク・イベントのリマインダー機能も便利です。これにより、担当者が必要なアクションを忘れることなく、効率よく業務を進められるのが大きな利点です。

・Snipe-IT
Snipe-ITは、資産管理を効率化するための優れたツールです。IT資産やオフィスの備品、ソフトウェアライセンスなど、さまざまな資産を一元管理できる点が大きなメリットです。管理対象が商品だけでなく、ソフトウェアやライセンス、さらには消耗品など幅広いジャンルに対応しているので、全社的に統合的な資産管理が可能になります。
貸し出し機能などもあり、アイテムが誰に貸し出されているかを追跡できるため、返却期限や現在の所在を確認するのも簡単です。画像による管理も特徴的で、実物の写真を登録することで、視覚的に備品を確認でき、誤管理を防ぎやすくなります。また、備品のラベルを作成して物理的なタグ付けを行うことで、実際の備品とデジタルデータを一致させ、リアルタイムでの追跡が可能になります。

・PandoraFMS
Pandoraは、サーバー管理を簡単に行えるソフトウェアで、特に初心者に優しい設計が特徴です。毎日数十台のサーバ監視をしています、以前は一大一台目視で監視をしていましたが労力がかかり監視ツールに使っています、Zabbixなどの従来のサーバー管理ツールと比較して、導入や設定がシンプルで、複雑な設定なしでもすぐに使用を開始できる点が大きな魅力です。特に、システム管理に詳しくない方でも、マニュアルやオンラインサポートがしっかりと整備されているため、導入後もスムーズに運用ができるでしょう。
また、サーバーの監視やステータスの確認が直感的なダッシュボードで行え、リアルタイムでリソースの使用状況(CPU、メモリ、ディスク容量など)を確認できます。アラート機能が充実しており、設定した閾値を超えた際に自動的に通知を受け取ることができ、サーバーの障害や異常に早期に対応できます。
また、Pandoraは多様な監視対象をサポートしており、LinuxやWindowsなど複数のOSを一元的に管理することが可能です。これにより、異なるプラットフォームで運用されているサーバーを一つのツールで監視・管理できるため、管理者の負担を大幅に軽減します。
さらに、Pandoraは軽量で、リソースの消費が少ないため、サーバーのパフォーマンスに大きな影響を与えることなく、安定した運用が可能です。もちろん、セキュリティも重要視されており、アクセス管理機能を使って、誰がどの情報にアクセスできるかを細かく制御することができます。
総じて、Pandoraは初心者でも手軽に導入でき、シンプルで使いやすいサーバー管理ツールとして、特に中小規模のシステム管理において有用な選択肢です。

・Portainer
Portainerは、複数のDockerコンテナの管理を簡単に行えるツールで、特にDockerを多用している環境において非常に役立ちます。Dockerコンテナを大量に運用していると、個別にコマンドラインから操作するのは手間がかかり、コンテナの状態を把握するのも大変です。Portainerは、これらの課題を解決するために、直感的なGUIを提供し、コンテナの起動、停止、再起動、状態監視などを簡単に行えるようにしています。
最大の利点は、コマンドラインを使わなくても、ブラウザベースのインターフェースから簡単にコンテナを管理できる点です。管理者は、すべてのコンテナの状態を一目で確認でき、コンテナごとの詳細なログや統計情報を表示することができるので、問題が発生した場合にも迅速に対処できます。
さらに、コンテナの作成、削除、設定の変更、さらにはネットワークやボリュームの管理も簡単に行えます。例えば、複数のコンテナ間のネットワーク設定をGUI上で管理できるので、複雑なネットワーク設定をコマンドラインで記述する手間が省けます。コンテナの構成やサービスのスケールアウト/インも、ポータブルな環境で手軽に操作できるため、運用が効率的です。
Portainerは、初心者から上級者まで幅広いユーザーにとって便利なツールで、運用負担を軽減し、コンテナ管理を簡素化します。シンプルなGUIでありながら、必要な機能はすべて網羅しており、Docker環境の管理が格段に楽になります。


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