Fujii Ritsuo

IT業界に身を置いて40年、数多くの業種・業務を経験しその知識と知見を武器に活動中。A…

Fujii Ritsuo

IT業界に身を置いて40年、数多くの業種・業務を経験しその知識と知見を武器に活動中。AIは多くのことができるかもしれないが、今はまだ創造性や感情の理解など、人間がするユニークなものに代わりはしない。個人でOpenAI APIやDifyを使用したアプリ開発を趣味としてやっている

最近の記事

Groq+llama3+Streamlitを使った独自ボット

Groq APIを使った最高速ボット作成 Python  コード import streamlit as st import os from groq import Groq 環境変数から API キーを取得api_key = "gsk_ここに取得したキーを設定" if not api_key:   st.error("APIキーが設定されていません。")   st.stop() Groq クライアントの初期化client = Groq(api_key=api_key)

    • OSSとAIを活用した業務改善と効率化の最強シナジー

      初めに 現代の業務改善・効率化において、OSS(オープンソースソフトウェア)とAI(人工知能)の活用は、技術的にも戦略的にも重要な要素だと考えています。私の職場でも多くのOSSを使って業務効率化とコスト低減を行っています。この2つを組み合わせることで、以下のようなメリットが得られます。 1. 柔軟性と拡張性の向上 OSSは、誰でも自由に利用・改変が可能であり、特定の企業やプロバイダに縛られることがありません。これにより、企業独自のニーズに応じたカスタマイズが可能です。一

      • Dify+Firecrawlでお手軽にRAGを構築

        始めに Dify0.6.11のリリースでFirecrawlとの連携がサポートされました。 Firecrawlはウェブクロールのようなもので、Difyと連携させるとWebページを直でナレッジ(RAG)として利用できるスグレモノです。本家を使うと、500ページ位から課金要求になりますので、ローカルにDocker環境を構築すると無料で使えます。それでは、インストールをしてみましょう 環境は Ubuntu22.04 Docker がインストールしてある環境 (base) ubun

        • バックオフィスDXの重要性について

          バックオフィスDXの重要性が高まっており、様々な業務でDX化が考えられます。主な領域と具体的な業務について説明します。 人事・労務関連勤怠管理 クラウドベースの勤怠管理システムを導入することで、従業員の出退勤や休暇申請をオンラインで管理できます これにより、紙ベースの管理からの脱却と、リモートワークへの対応が可能になります。 給与計算・経費精算 給与計算や経費精算をデジタル化することで、作業の効率化とヒューマンエラーの削減が期待できます クラウドサービスを利用すれば、場所を

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          AIを使った動画作成

          はじめに 最近、職場でAIを使った画像作成、動画作成の依頼が多いです、 簡単に画像を動画(5秒)程度にできる ドリームマシーンを使って簡単な画像を作っています https://storage.cdn-luma.com/lit_lite_inference_text2vid_v1.0/37387aed-5c30-4b61-a6d0-8b76b26bbd55/watermarked_video076c973bbb637465a845003ad180090be.mp4?fbcl

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          Computer useを試してみました(実体験)

          初めに Anthropic社は新たな言語モデルClaude 3.5 Sonnet、Claude 3.5 Haiku、そしてAIによるコンピューター操作を可能にする革新的な機能"Computer Use"を発表しました、Computer Use Demoは、私たちの働き方を大きく変える可能性を秘めています。 Computer Useは自然言語で指示する形でPCの操作を行うというものです、AIがPCを操作する事が出来ることを意味します。 ・画面操作 ・キーボード、マウス操作 ・

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          RPAの二極化が進むのではないでしょうか

          初めに 前回、「業務効率化の鍵を握るAIとRPA」について記事を書きましたが、今回AI開発企業のAnthropicが10月23日、画期的な新機能『コンピュータ使用』を発表。Claude 3.5が「AIがPCを操作する」デモを公開、これによりRPAの業界に新たなステージが。 RPAとAIはそれぞれ異なる特徴を持っていますが、これらを組み合わせることで、より高度な業務効率化を実現できると考えています、私の検証でも ・AIによる画像解析(手書き文章など)でJSONデータを作成、

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          Dify 0.10.0がリリースされた

          始めに Dify v0.10.0で追加されたファイルアップロード機能は、ドキュメント、音声、動画など様々なファイルを直接Difyに取り込み、処理できるようになりました。これにより、高度なドキュメント処理やマルチモーダルAIアプリケーションの開発が容易になるでしょう。 現場で生成AIを利用したシステムの構築が進んでいる例もあり、常に最新のAI技術情報を把握しておくことが、業務において大きなアドバンテージとなります。 今回は、話題の「DreamMachine」を無料で使ってみ

          Dify 0.10.0がリリースされた

          手書きPDFから文字おこし

          始めに 地味な技術検証情報 紙文書は業務の効率化を阻害する要因の1つです。データになっていないので業務効率化には、紙文書の内容をデータにすることが欠かせない。ここで注目されるデジタル技術が、AI(人工知能)で紙文書の文字(手書き含む)を認識し、データにするAI技術 そこで今回はChatGPTとGeminiを使って「手書文字」を認識してデータにする検証を 1.手書きで書いた納品書とか請求書をJPGにしてAIに読ませる、出来たJson(Gemini)現時点での認識はGemi

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          業務効率化の鍵を握るAIとRPA

          はじめに 近年、企業の業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進において、RPAとAIという2つの技術が注目を集めています。 私の職場でも、RPAはマクロマン、AIはDifyを使ったRAGシステム、ChatGPTに代表される生成AIを使い始めています。AIについては、色々と書いてきましたので、今回はRPAについて少し RPAとは RPA(Robotic Process Automation)は、直訳すると「ロボットによる業務プロセスの自動化」を意味します、

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          地域医療連携について改めて考える

          約、12年前に現在サービスを提供している広島県の「HMネット」の開発に初期から従事していました。当時先行しているネットワークと言えば ・あじさいネット 長崎県で運用されている医療情報連携ネットワークです。病院と診療所間の連携を主な目的として始まり、その後薬局や訪問看護ステーション、介護事業所にも拡大しました ・まめネット 島根県全域を結ぶヘルスケアネットワークです。県内の病院、診療所、訪問看護ステーション、薬局、介護施設等が参加し、患者の診療情報を共有することで質の高い医療・

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          Pythonを使った機械学習 検証

          独学PythonでAIとRPA 3年前からAIを使った診断に興味が湧き、環境を整備し(Ubuntu20.04+python3 MacOSX+python3)Pythonを使った実験を仕事と農業の合間に色々試していました、運良く健診データから乳がん良性か悪性を予測して診断の補助をする書籍を入手して実験をしていました、併せてローコード機械学習ライブラリ「PyCaret」がリリースされ、より簡単に予測できるようになりました、勉強の成果が出始めましたので、SIGNATEのコンペに参

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          Linux奮闘記 (8) 本格的Web時代到来か  '2010/4-

          退職前3年間「R&D室長」としてRuby on Railsを使ったインテグレーション開発に注力、当時Web開発と言えばPHP、Java、ASPが主流の中、Railsの出現でWebプログラム開発の生産性が高まった、中でもMVCの考え方は素晴らしいと感じた 平成21年度「地域経済情報化基盤整備補助事業」に応募して全国から180件中26件(当社も)が採択され「クラウド上にRuby on Railsを使った災害時放送システム」開発、他のモデルと比較しての調査レポート作成。Web開発を

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          Linux奮闘記 (7) 本格的クラウド時代  '2009/6-

          比較的簡単に個人でもクラウドを体験できるようになった、Amazon EC2/S3を利用したテスト。 Amazon EC2に挑戦 fujii@etch:~/amazon_ec2$ ec2-add-keypair rails_test | sed -e "1d" > rails_test.idfujii@etch:~/amazon_ec2$ chmod 400 rails_test.id fujii@etch:~/

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          Linux奮闘記 (6) 世界的に普及するソフトウエア '2006/1-

          私は1998年からオープンソース・ソフトウエアを主に追いかけている。その理由は,4つある、一つめは趣味で楽しんでいる天文観測にオープン・ソースを利用した無人システムを構築できないかどうか、二つめは時代が変わる過程に立会いたいこと。運良くこちらは実現した、2000年頃からLinuxがWindowsを少しずつ侵食している、当時は今では当たり前のようにサポートしているメーカもベンダーも存在しなかった。三つめ「無料のソフトウエアがビジネスの主役になる」というのは,数年前には考えられな

          Linux奮闘記 (6) 世界的に普及するソフトウエア '2006/1-

          Linux奮闘記 (5) 日医総研のORCAに本格的参入 '2001/8-

          Linux奮闘記でも書きました、「ユ-ザの時代」「高いパッケ-ジにユ-ザは嫌気がしている」。ついに、各種雑誌等でも話題になり始めている、医療事務システムを日医総研がオ-プンソ-スとして公開、各種医療機関で本格的に利用出来るようにする、実験を始めています。最終的には電子カルテまで。今回、このプロジェクトに参加、今までのLinux+COBOL+医療事務ノウハウを使って、実験を成功させ、将来は是非ビジネスとしてやっていけるように頑張ってみたいと密かに思っています。全国で、約60社の

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