[映画]フリーソロ
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『フリーソロ』
世界的クライマーであるアレックス・オノルド。
彼がカリフォルニアのヨセミテ国立公園にある断崖絶壁「エル・キャピタン」に挑戦する様子を追った山岳ドキュメンタリーなのですが
まー怖い!
本当に怖い!
○○○○縮み上がりました。マジで。
彼のスタイルには特徴がありまして。
器具を一切使わず。
命綱もなし。
文字通り、身一つで断崖絶壁を登っていくのです。
死ぬやん。
正直、死にたがりかと。
どこかで死に場所を探してるのかと。
そんな、自分と違う種類の人間のことを、どう理解すればいいのかと。
不安だったのですが
でも、違いました。
彼も僕と同じ感覚を持った人間だったのです。
死ぬのは怖い。絶対に嫌だ。
同じ。
死なないために、入念に下見と作戦立て、トレーニング、リハーサルを繰り返し。
登頂成功のために、死なないために、万全の準備を整えるのです。
そんな彼の人となりに触れるうち。
いつしか、彼を応援する気持ちが沸き上がり。
いざ本番のシーンになると、手を合わせてチャレンジの行く末を見守ってしまいました。
それがマジで怖いんですよ。
見てられない。
手を合わせながらスクリーンに見入るなんて、滅多にない体験をしました。
1ミスが死に直結する世界。
自分のミスでなくても、何か不測の事態があるかもしれない。
全ての微小な想定外さえ、アレックスの「死」に繋がるのです。
果たして前人未到の挑戦の結末は…?
はっきり言ってしまうと、彼はある種の中毒なんだと思います。
命を賭けての登頂でなければ、達成感を得られず
その瞬間にしか生きてることを実感できず。
それは、彼の生い立ちのことも決して無関係ではなく。
正直、そんな生き方しかできない彼を不幸だと思う一面
他の誰も見たことのない景色をいくつも見てると思うと、うらやましくもあり。
他人の人生、僕がとやかく言う権利はありませんが
彼がこれからの挑戦も成功し続けますように。
そして、一日も早くフリークライミングの世界から引退してくれますように。
もしこの映画にハマッた方は「メルー/MERU」、「クライマー/パタゴニアの彼方に」などもおすすめですよ。
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