[映画]英雄は嘘がお好き
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『英雄は嘘がお好き』
監督はローラン・ティラール。
主演は「アーティスト」でオスカーを獲ったジャン・デュジャルダンと、相手役にメラニー・ロラン。
結婚直後に派兵されたヌヴィル大尉。
新妻である妹ポリーヌは毎日身を案じるが、戦地から便りは来ず。
見かねた姉エリザベットは、彼に成りすまして武勇伝を書き連ねた手紙を妹に送る。
最後には戦死したように見せかけ、妹も再婚して幸せに暮らしていたある日。
エリザベットは、ホームレスのような格好で町をうろつくヌヴィルと再会。
するとヌヴィルは、身なりを整えてエリザベットとポリーヌの暮らす屋敷を再訪し…。
いや〜笑いました。
テレビもラジオもない時代。
社交界では、しゃべりのたつ人間がスター。
エリザベットが勝手に作った物語を、巧みに語るヌヴィルは、またたく間に町の人気者に。
この辺の、エリザベットとヌヴィルのやり取りが軽妙で。
脚本家と演者が揉めているかのような。
インチキなヌヴィルがちやほやされ、既婚者である妹さえもなびきだしてることが許せない気持ちと
自分の創作が受け入れられていることの満足感。
その感情に気づき、うまく利用するヌヴィル。
天秤かシーソーか。
バカバカしくも楽しいやり取りが心地よく。
メラニー・ロランがめちゃくちゃいいんですよ。
ちょっと冷めた感じとか。
感情的になって、逆に引かれてしまうシーンとか。
ただ、エリザベットとヌヴィルの恋愛感情に発展させようとするのは、ちょっと無理があったかなと。
エリザベットのみが、ヌヴィルがハッタリばかりの酒癖・女癖が悪いことを知ってるわけですし。
嘘から出た誠になったりとか
ヌヴィルが本気でエリザベットを落としにかかったり
なんか土台があれば良かったんですけどね。
とはいえ、昔の名作コメディのような古き良き空気感が、とても愛おしい映画でした。
オチも決まってましたよ、笑
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