貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol296技術教育には、多くの『時間とお金と労力』をかけているのに、一向に技術力が上がらない…とお悩みのリーダー必読!

 スタッフ数が増え、店舗数が増え、会社が大きくなればなるほど、教育の重要性を感じ、教育を柱とした経営にシフトされている会社が多いのではないでしょうか?
 特に美容業界では、技術で料金を頂いている業種ですので、技術教育に関しては、多くの時間とお金と労力をかけるようになりますよね。
 ですので、美容室の幹部会議では、『部下が育っているか?』『部下をどう育てるか?』というテーマが必然的に多くなってきます。
 会社が教育に力を入れることは、決して間違ってはいませんし、人が育った分だけ売上も上がってきますよね。
 ところが、多くの時間とお金と労力を費やしても、なかなか技術力が上がらない…という現象が起きてくることがあります。特に店長歴の長い幹部が多い会社に見受けられることがあります。
 その歴の長い幹部の方々が、育成をサボっている…というわけでもなく、むしろ、育成の大切さをよく分かっている方々ですので、育てようという意識が高い方が多いと思います。にもかかわらず、技術力がなかなか上がらない…
 一方、小型店でオーナーが技術に関心が高くて、部下の育成よりも自分自身の成長に目を向けているサロンの方が、技術力が高いスタッフに育っていることがありますよね。
 不思議な現象だと思いませんか?
 1つの仮説ですけど、会社やサロンの技術力が上がる上がらないは、もしかすると、サロンのトップ(店長)の技術に対する関心度や向上心によるものが原因ではないでしょうか?
 店長歴が長くなりますと、自分が受け持つ客層が変わってきますよね。
 若い時は20代のお客様を多く担当していても、だんだんキャリアがついてきますと、20代から30代、30代から40代、40代から50代…と客層が上がってきますよね。また、店長ですので、卓越した技術力と人間的な魅力で売上を上げていますよね。
 その結果、流行りのスタイルや流行りの技術に目が向かなくなりやすく、徐々に若いお客様を担当するスタッフが求めている技術と、実際に教えている技術に、ジェネレーションギャップが起きてきやすくなります。
 特にSNSが普及してから育った世代は、フォロワー数の多い美容師から学びたい…という傾向にあるため、SNSに疎い店長たちをイケている美容師とは思わない人もいます。(苦笑)
 ですので、もしも店長が教育に携わるのであれば、店長自身、向上心を持って美容に打ち込むことが大切だと思います。
 上からの方針で、部下の育成を手取り足取りすることも決して悪いことだとは思いませんが、店長自身が流行りのスタイルや技術を研究して、Instagramを積極的に活用し、世の中の女性の動向にアンテナを張っているサロンのトップであれば、若い世代とのズレは無くなってくるのではないでしょうか?
 ですので、長く経営をされているサロンで、部下の教育に力を入れても育たない…という現象が起きている場合は、もしかしたら、サロンのトップの技術の向上心があるのかないのか?をチェックされてみてはいかがでしょうか?


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