貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol239 店長に任せるべきか?多少は口を挟むべきか?で迷った経験ってございませんか?
美容室経営での方向性は、極端に言えば二通りに分けられると思います。
1つは、経営者の目の届く範囲内の規模で、自らが第一線でプレイングマネージャーとして、少数精鋭のサロンを目指す。これも立派な経営のあり方だと思います。
もう一つは、管理職を育成して、店長にサロンの運営を任せて、会社を大きくしていき、スケールメリットを活かした経営を目指す。これも立派な経営のあり方ですよね。
どちらを目指すのか?は、経営者のタイプ次第だと思いますが、できれば後者を目指したいけとは思ってはいるのだけど、なかなかそうはならない方が多いのでは無いでしょうか?
任せようと思っていても、実際には、なかなか任せられない方が多いような気がします。
私もその一人で、以前の私は、ついつい口を挟んでしまうことが多かったです。
「自分たちに任せるから…」と言っておきながら、結局は我慢しきれなかったのを今でも覚えております。店長会議においては、最初は店長同士で話を進めていても、途中からは私の独演会になっていました。(笑)
では、なぜ任せようと思っているけど、任せられないのでしょうか?
いくつか任せられない原因があると思いますが、大きく二つに集約されるのではないでしょうか?
一つは、『放っておいたら、なかなか前に進まないから…』
一つは、『考えが甘いことが多く、結果が出そうにないから…』
この二つが多いのではないでしょうか?
一つ目の『放っておいたらなかなか前に進まないから…』ですが、前に進んでいない状況が見えた時に、いてもたってもいられなくなり、「どうなってんだ❗️」「前に進んでいるのか?」と口を挟みたくなりますよね。
なかなか前に進んでいない主な原因ですが、
任せた相手が単たるズボラなのか?
段取りの悪さが原因なのか?
話が煮詰まって結論が出ないのか?
様々でしょう。
全てに効果的かどうかは、分かりませんが、おすすめの解決策として、前もって『前に進んでいない状況の時に、店長は、どう動くべきか?』を伝えておくと、少なくとも全く前に進まない状況にはならないと思います。
前に進んでいない状況になってから指導するのではなく、任せる前に、前に進まない状況が起きた時を想定して、どう動くべきか?を伝えておくだけで、前に進ませる努力をしてくれるようになると思います。
もう一つの原因である『考えが甘いことが多く、結果が出そうにないから…』ですが、これもよくあることだと思います。
任せた相手に「大丈夫か?」と尋ねると「はい!大丈夫です!」と威勢だけは良くても蓋を開ければ結果が伴わないことが多い…。
では、任せた相手の何が甘いのか?といいますと、『見込み』が甘い…ですよね。
見込みが甘い店長に対しては、実行する前に、事前に、方策をプレゼンしてもらうようにします。
そのプレゼンの際、その方策が、結果に対しての『勝算の根拠』が具体的にどれくらいあるのか?を話してもらいます。
『勝算の根拠』がほとんどない状況であれば、当然結果も出ないですよね。ある程度の勝算の根拠があればあるほど、結果に対して期待が持てますよね。
つまり、始まる前から、ある程度、勝算ありの状況を作れるように指導していきます。
ですので、プレゼンの際、もしその方策が、経営者から見て、見込みが甘い…と感じたら、方策に口出しするにではなく、プレゼンのやり直しをさせることも有効な手段の一つだと思います。
店長自らが、見込みが甘いかどうかのジャッジができるようになれば、店長に完全に任せることが可能になると思います。
如何でしょう?