貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol236 パートさんや時短社員の待遇って良い方がいいの?あまり良くすると正社員から不満が出そう…って考えているリーダー必読。
皆さんの会社では、女性スタッフの定着率って、算出されたことはございますか?特に5年~10年の定着率はいかがでしょうか?
年齢で言いますと、25歳から30歳ぐらいの間の方の定着率です。
ちょうど美容師としては、一番活躍できそうな旬な年齢ですよね。中途の応募で、一番欲しい年齢ではないでしょうか?
その一番脂がのっている時期に、結婚、出産の話が出て、複雑な気持ちになった経験ってございませんか?
結婚、出産は、本来おめでたいことなので、表面上は「おめでとう!よかったね!」と言いつつも、内心は「苦労して育てて、これから活躍してくれそう…と期待していたところなのに…少し早くないか…」と心の中でぼやいた経験ってございませんか?(笑)
それは、結婚、出産を機に辞めてしまうことの多い会社では、当然、嘆きたい気持ちも分かりますよね。
ところが、25歳~30歳の定着率の良い会社は、同じように結婚しても、同じように子供を授かっても、辞めずに続けてくれる率が高いという事ですよね。
なぜ結婚出産を機に辞めてしまう会社と結婚出産後も働き続けてくれる会社に分かれるのでしょうか?
一概には言えませんが、その一番の理由は、会社や正社員が、パートさんや時短社員を大切に扱っている実態があるのか?ないのか?ではないでしょうか?
パートさんや時短社員は、正社員よりも早く帰りますので、何となく負い目を感じながら過ごし、子供や家庭の事情でミーティングに参加できないこともあり、何となく疎外感を感じながら働いていることもありますよね。
給料も当然正社員よりもかなり低く、コンビニより安い時給とかであれば、パートさんや時短社員にとって待遇面と居心地の悪い職場となりますよね。
年間を通じて、会社からも声を掛けれれることもほとんどなく、疎外感が大きくなれば、退社という残念な結果になりますよね。
かといって、正社員よりパートさんや時短社員を優遇すれば、正社員からの不満が出そう!とお考えの方もおられるかも知れません。
そこで、私のお勧めの考え方をご紹介します。
発想の転換で、『パートさんや時短社員の待遇を正社員が作っていこう!』という方針を打ち出すと、うまくいく会社もあるのではないかと思います。すべての会社に当てはまるかどうかは分かりませんが…。
独身女性の正社員も、いずれは結婚して子供を授かりますよね。
正社員の女性は、正社員のうちに、この会社で長く務めることができるかどうか?を不安視しながら働いている方が多いと思います。
そこで、会社や正社員から大事にされているパートさんや時短社員の実態を作れば作るほど、継続して働く選択肢を視野に入れるようになりますよね。
『女性に優しい会社づくり』を経営方針の1つに加えて頂いて、正社員で話し合って、パートさんや時短社員の待遇面等を話し合う機会を設ければ、パートさんや時短社員を選択してくれるスタッフが増え、30歳以上のパートさんや時短社員の待遇面や居心地が良くなれば、結果的に25歳から30歳まで定着率が良くなるのではないかと思います。
如何でしょうか?