貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 124 『トップが変われば会社が変わる』というフレーズ、一度は耳にしたことはあるけど、トップの何が変われば会社が変わるのか?に、疑問を抱いたことってありませんか?part3『仕組みの問題』

 part2では、因我精神を持ったリーダーは、何か問題が起きた時に、『⒈教育の問題 ⒉仕組みの問題 ⒊リーダーの人望の問題 のどれかの問題として捉える』‥というお話をさせて頂き、『教育の問題』を例を挙げて説明させて頂きました。

 part3では、『仕組みの問題』についてお話させて頂きますね。

  若い頃の私は、とにかく『精神論』で説教をしていました。

『やる気がない!』『意識が足らない!』『注意力が足りない!』『集中力が足りない』‥と、何かあるたびに、『精神論』で叱っていました。

 例を挙げてご説明しますね。

 以前の私のサロンでの出来事ですが‥朝サロンに行くと、鍵は開けっ放し、電気は付けっぱなし、空調もついたまま、窓も開けっぱなし、有線も付けっぱなし、ボイラーも付けっぱなし‥と、あり得ないことが、年に何回か勃発していました。(笑)

 当時の私は、「誰や?最後にサロンを出た人は?」と犯人捜しをし、『責任感が足らない?』『注意力が足らない!』とコンコンと説教をしていました。その時には、スタッフも神妙な面持ちで聞いていましたが、忘れたころにまた勃発‥の繰り返しでした。(笑)

 同じ失敗を繰り返すのは、私がこの問題を『会社の問題』として捉えず、『スタッフの問題』にしていたからですね。

 会社の問題として捉える?とは、「どういう仕組みを作れば、この問題が解決されるのか?」と考えてみることです。

 先ほどの問題を仕組み化すると、

1.『退店時の最終チェックリスト』を作成し、最後にお店を出る人が、そのチェックリストに『チェック』し、『自分の名前を記入』して退出。

2.最終チェックリストに、サロンの鍵を引っ付けて、嫌でもチェックを忘れないようにする。

3.最後から2番目にお店を出る人が、「最後は○○ちゃんね、最終チェックよろしくね!」と最後にお店を出る人を確認しあう

 退店時の最終チェックリストを活用すれば、ほぼこの問題は起こらなくなりますが、それでもまだ起こる場合は、2.3.の仕組みを追加すると、より起こりにくくなりますよね。これでも起こる場合でも、スタッフのせいにせず、仕組み4.5.‥と、あくまでも仕組みを改善されることが根本解決になります。

 他にも、美容室あるあるの問題点をいくつか挙げますと、

 釣銭が合わない、予約のダブルブッキング、控室がスタッフの私物だらけ、掃除が雑で汚い、美容材料や店販の在庫切れで慌てる、タバコを吸わない人からの不満、練習の取り掛かりがモタモタと遅い‥閉店間際、お客様がいらっしゃるのに、控室でぺちゃくちゃ騒いでいるのが店内に聞こえる‥等

 キリがないぐらいありますよね。これらが未解決だと、誰かのストレスが溜まりますよね。これらの比較的小さな問題でも、決して精神論で責めずに、店内ルールや仕組みを作って、働きやすい職場環境を作るのも、リーダーの仕事だと思います。

 『トップが変われば会社が変わる』とは、トップが『因我精神』をみにつけることによって、スタッフのせいにせず、『教育力』や『仕組み力』をアップさせていくことですね。

 如何でしょうか?

 


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