貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol267 『ガラス張りの経営』第3弾ワクワクする経営計画書を…
社員数が増えて参りますと、ほとんどの会社で一年間に1回は売上目標を設定されているのではないでしょうか?売上目標を1月はじまりにされている会社もあれば、4月はじまりにされている会社もありますよね。
どちらにしても、最初の1~2カ月は、「目標に向けて頑張ろう!」という意識がありますが、3カ月目ぐらいからは徐々に熱が冷めてきて、半年ぐらいたつと、目標の振り返りもしなくなる…ことってご経験ございますか?
美容室経営の場合は、けっこう『あるある』ではないでしょうか?
私の会社も例外ではなく、年間計画をみんなで立てても、だんだん意識が遠のいて、年間計画書を途中で紛失してしまい、『年間計画書、どこにいった~?』『え~知りません!』みたいな感じになっておりました。(笑)
その対策として、目標の振り返りをする日程を年間を通じて決めていましたが、目標の振り返りをしたとしても、「みんなで達成したい!」という雰囲気は陰りを見せていました。
その理由の一つとして、スタッフが目標自体に魅力を感じていないことが挙げられますよね?スタッフにとってワクワクする目標になっていない…ということが、最大の原因だと思います。
そこで、年間計画を立てる前に、『社員がワクワクするような経営計画』を立てられることをお勧めいたします。
社員がワクワクする経営計画書とは、目標を達成していくと、社員にとってどう良くなれるのか?が明記されている計画書のことです。
通常なら、目標から立てますが、社員を良くするのは、目標ではなく利益ですよね。利益が増えない限りは、社員の待遇を良くすることは絶対にできませんよね。
ですので、売上目標を立てる前に、利益目標を立てることが先決になります。
その利益のことを『幸せ利益』と呼んでいます。
社員がワクワクする経営計画書を立てていない会社のほとんどが、利益の使い道を決めずに利益を追求していると思います。
そうなんです。利益というお金の使い道を決めることが、ワクワク経営の第1歩だと思います。
私の会社の利益の使い道は、5つに分類されます。
1.借入返済資金
2.労働条件改善資金
3.健全経営資金
4.社員の将来資金
5.お客様へのサービス資金
の5つです。
蓄える資金は、3.健全経営資金と4.社員の将来資金の2つです。
この2つさえ確保できれば、後は全部使い切ると決めております。
この幸せ利益を算出して、その利益を出すためにはどれくらいの売上が必要か?を算出することができますよね。
売上目標=(固定費+幸せ利益の総額)÷利益率
で算出されます。
売上目標を算出するために、損益計算書を活用する必要があります。
ですので、社員とともに決算書を公表して、ガラス張りの経営を目指されるとよろしいかと思います。