貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol246 「社長は会社をどうしたいんですか?」と社員から言われて、ドキっ!とした経験ってございますか?
会社を運営していますと、良い時もあれば、悪い時もございますよね?特に悪い時は重なるもので、売上が落ちている時に限って、退職願が…。(笑)
資金繰りに追われるようになりますと、毎日の売上が気になるようになり、店長に会えば、売上の話。スタイリストに会えば売上の話。アシスタントに合っても、「店販がんばれ!」と…(笑)
そういう状態がしばらく続きますと、赤字を何とかすることが、頑張る目的になり、やがて社員は疲弊し、また退職者を出してしまう…という悪循環になってしまいますよね。
あまり執こく『売上、売上…』って訴えると、社員から「社長は会社をどうしたいのですか?」というキツイ一発を喰らうことに…言われた瞬間、ドキッとして、『はっ!』と気付かされました。
社員にとって、『赤字を解消するために頑張ろう❗️』では、モチベーションは上がらない…
長年勤めてくれている愛社精神のあるスタッフがギリギリで頑張ってくれるぐらいではないでしょうか?
経営者は、苦しい時は、『今』を見るようになりますよね。最悪は『今』しか見えなくなってしまいます。
苦しい時ほど『今』ではなく『未来』を見ることができる経営者になりたいものですよね。
赤字が出ている時に、赤字ラインに目を向けるのではなく、働く社員が良くなる目標を掲げて、赤字ラインを通過点として位置付ければ、頑張ってくれる社員も少しづつでも増えていくと思います。
私は、苦い経験から、会社が良い時でも悪い時でも、社員がワクワクする夢や目標を掲げることが大事だと学んだような気がします。
ところが、経営者は、会社が少し良くなると、働く社員より先に、生活が豊かになりますよね?いきなり高級車に乗ったり…私もその一人です。反省してます。(笑)
生活にゆとりが生まれるようになると、描いていた会社のビジョンに対する熱い思いも冷めてくることがあります。
自分自身では冷めていないつもりでも、冷めているかどうかは、社員から見てよくわかるそうです。(笑)
そうならないために、『良くなる時は社員と一緒に…』という考え方を持った時に、『みんなで良くなろう!』という熱い思いは冷めないのでなないかと思います。
社員を良くしたい…という経営者の熱い思いが根本にある会社は、赤字まみれにはならないのかも知れませんね。
社員がワクワクする夢や目標を掲げた方が良いと、お伝えしましたが、私も含めて、少し勘違いをされている経営者をお見かけします。
会社の夢や目標は、社員をやる気にさせるための道具ではありませんよね?やる気にさせるために夢や目標を語っても、本気度は社員には伝わらないと思いますね。
経営者自身が、働く従業員を必ず良くしたい…必ず幸せにしたい…という本心(人生観)から湧き上がってきたものでないと、口先だけのただの理想論で終わってしまいます。
本心から社員を物心共に豊かにしたい…という思いからなるビジョンを掲げられることをお勧め致します。