保健師って何?保健師になる方法は?
こんにちは。ふじはる(@_fujiharu_) です!
私はいま保健師として仕事をしているのですがそのことを周りに話すと「保健師ってなに?」と言われることが多いんです。確かに、私自身も大学に入学するまで保健師のことは全く知りませんでした。
実際に、保健師の人口って看護師に比べて非常に少ないのです。(平成28年度の就業者数は看護師が約115万人に対し、保健師は約5万人ほど)
そこで、これから「保健師について」のお話を、複数の記事に分けて書いていきたいと思います。初回である今回は、保健師の定義と保健師になる方法について書いていきたいと思います。
▽保健師とは(定義)
保健師助産師看護師法によって以下のように定められています。
分かりやすい言葉にすると、
・保健師は保健指導を行う国家資格である。
・看護師免許を持ち、かつ、指定された大学や教育機関にて保健師に関する学を修めたものが保健師受験資格を得ることが出来る。よって、資格面から保健師は看護師の上級職と表現されることが多いです。
看護師は既に病気を抱えている方に対して支援をしますが、保健師は病気になる前の段階で予防という視点から支援(保健指導)をします。また、看護師は患者さんが退院した時点で関わりが終了しますが、保健師はそうではありません。病気になってもその人らしく暮らせるように支援するのも保健師の役割の一つです。病院から退院した後、対象者の価値観や希望に沿って、フォーマル(難病の助成制度や介護保険)サービスやインフォーマルサービス(地域コミュニティ、サードプレイス、場)をコーディネートし、人とのつながりを通して健康的な生活を送れるように長期的に関わっていきます。
▽保健師になるには?
保健師になるには、保健師国家試験の受験資格を取得しなければなりません。そのためには大きく分けて2つのルートがあります。
①看護師国家試験と保健師国家試験のダブル受験をする
卒業と同時に国家試験を受験できるのは、大学の看護学系学部で保健師になるための学科を専攻した者です。また、統合カリキュラム採用の看護系専門学校(修業年限4年以上)卒業者も受験可能です。
現在、日本全国で看護師免許受験資格を取得できる大学は288校ありますが、そのうち保健師免許受験資格できるのは235校。看護系専門学校では260校のうち34校が保健師免許の受験資格を取得可能となっているようです。
また、保健師免許受験資格が得られる大学のうち約 9 割が選択制(選抜制)を導入しています。選抜制というのは、学部内で保健師課程を選択できる人数が定められていることです。ちなみに、私の出身校では学部100名に対し20名が選択可能でした。希望者が定員を超過していたので、選抜試験の合格者のみが3年次から保健師課程の勉強をすることができました。
②看護師免許を取得後、保健師養成課程を持つ学校に通う
もう一つの方法は、看護師養成所または看護大学や短大を卒業してまず看護師の資格を取得後、保健師養成課程の専攻科を持つ短大、あるいは保健師養成所に1年通う(以下、1年制保健師養成校とします)方法です。
ここで、「保健師になるには①と②どっちがいいの?」という声が聞こえてきそうですね。正直どっちでもいいと思いますが、可能なら①4年生専門学校または保健師課程のある大学に進み、国家試験にダブル合格できるとスムーズかなと思います。看護師資格と保健師資格の両方の勉強を同時に行うのは大変そう…というイメージがあるかもしれませんが、両方の勉強をすることで相乗効果が期待できるためです。看護師と保健師の勉強は全く別の物ではなく、つながっています。看護師国家試験では社会保障分野(医療にまつわる法律など)を苦手とする学生が多いですが、そのあたりを保健師課程の授業で網羅できます。
というのと、1年制保健師養成校は全国に12校と非常に少ないのです。(しかも東京にない)大学院は13校、短大は5校となっているようです。(いずれにしても少ない)
おわりに
サムネの画像は日々の仕事をイメージしました。地域で働く保健師は家庭訪問をするのでチャリ漕ぐことが好きな方は向いていると思います。次回は「保健師の働く場と仕事内容」について書いていく予定です。最後まで読んでいただきありがとうございました。何か質問ある方はコチラまでどうぞ。質問じゃなくても感想やご意見もコチラまで!
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