新聞読む子は賢くなる
ベルギーで暮らす小学6年生の孫が新聞係りになり、記事書いてますと、ラインで新聞の写真を送ってきた。H-3Aロケットの成功、ドジャース大谷選手がキャンプインなどのニュースがきちんと収まっている。なかなか面白い。孫とは3年生のときから2年間一緒に暮らした。そのときに新聞の面白さを覚えたようだ。大人たちが読んでいるので、自然に興味を持って読み始めた。新聞離れが言われているが、幼いころから新聞に親しんでおれば、大人になっても読み続けるだろうし、親バカならぬ爺バカ的に言うと、賢い人間に育つこと間違いなしだ。
孫が新聞に興味を持ったのは広島カープの記事が読みたかったからだ。毎朝学校へ行く前に新聞を広げていた。ママである娘は「おじいちゃんが先に読んでから読むんよ」と注意しかけたが、私は「先に読んでいいよ。おじいちゃんは後からゆっくりと読めるから」と言って先に読ませていた。多分これがよかったのだろう。学校から帰っても新聞を読む姿をよく見るようになった。小学校3年、4年といえば、社会のいろんな出来事に興味を持つころなのだろう。「新聞読んで何が面白い」と聞くと「いろんなニュースが載っているから」と答えたことがあった。この子は新聞の面白さを知ったと思った。いろんなニュースが載っている。そう、これが新聞の最大の利点なのだ。政治から事件から今日の料理からスポーツからウクライナ戦争からガザでの子ども虐殺など、悲しいこと、うれしいこと、怒ること、涙すること、世界中の出来事が30ページほどのなかに詰めこんであるのだ。しかも見出しもつけて読みやすくまとめられている。
ネットで読むから新聞なんていらないという人が最近は多いが、実はあまり読んでいない。興味ある記事は読むだろうが、新聞のように何気なく見た記事や写真が意外に面白くて為になったという体験はしにくいだろう。それに新聞を読む人は気になる事柄をネットで検索したりして、知識をどんどん広げて深めていくから、子どものころからそういう習慣を身に着けた人とそうでない人では、大人になったとき随分と賢さに差がつくだろう。
お金をかけて塾へ行かすより、新聞を購読するほうが安上がりな勉強法である。もちろん保護者が興味を持って新聞を読むことが前提である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?