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きょうは無礼講って?

以前投稿した「自然体の人」で紹介しました本
『社員の力で最高のチームをつくる〈新版〉1分間エンパワーメント』
(ケン・ブランチャード他著 星野リゾート代表 星野佳路氏監訳)

を読んでみました。

最後の「監訳者あとがき」にとても面白いことが書かれていました。

「今日は無礼講で意見を出してほしい」?

すこし長いですが、引用します。

エンパワーメントされたチーム組織では、権限を持ったマネジャーはいても、「偉い人」はいないという組織文化を定着させる必要がある。正しい選択肢を探すために議論をしている段階では、完全に対等に意見交換ができる環境を維持しなければならない。誰が言っているかが重視される議論は機能しない。説得力ある意見が誰に遠慮することなく自然に重視される環境が必要だ。自分の発言が人事や評価につながってしまう懸念がある状態では、正しい議論はできない。思ったことを言うことが目上の人に対して失礼になる懸念もマイナスだ。
「今日は無礼講で意見を出してほしい」という表現を聞くことがあるが、そもそも無礼があるというのは上下関係を認めた発言であり機能しない。完全にフラットな人間関係が定着している世界では、そんなことを言う必要もないのだ。

「誰が言っているかが重視される議論は機能しない」
「そもそも無礼であるというのは上下関係を認めた発言」
「完全にフラットな人間関係が定着している世界では、そんなこと言う必要もない」

刺さりました!
全くそのとおりだと。
無礼講なんて言葉、死語にしてもよいかと。

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これに続けて、
星野リゾートでは、総支配人やマネジャーを役職名で呼ぶことを禁止し「○○さん」と呼び、総支配人やマネジャーが社員を呼ぶときも同様で年齢に関係なく「○○さん」と呼ぶことをルール化しているといいます。

そういえば、上下関係があるなしにかかわらず、「モザイク職場」※での関わり方としては、「お互いを名前で呼び合う」「気持ちを言葉で表す」があげられると、「入門 組織開発」の本の中でも紹介されていました。

ううん、とてもいいかもしれません。

※モザイク職場・・・正社員、契約社員、嘱託社員、派遣社員、業務委託、パート・アルバイトなど、さまざまな雇用形態の人々で構成されている職場のこと(『入門 組織開発』より)

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フジガッキー/ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
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