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目が向きにくい部分に目を向ける
『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる』(中村和彦著)に、こんなことが書かれていました。
「コンテント」と「プロセス」
「コンテント」とはwhatの側面、つまり何が話され、何が取り組まれているかという話題、課題、仕事の内容的な側面です。
一方、「プロセス」とはhowの側面、つまり関係的過程(お互いの間で起こっていること)を指します。たとえば、いまどのような気持ちか、どのように参加しているか、どのようにコミュニケーションがなされているか、どのように課題や仕事が進められているか、どのように決められているか、お互いの間にどのような影響があるか、リーダーシップはどのように発揮されているかなどの諸要素がプロセスの側面です。
そして、氷山の図で表すと、
コンテントは会議などで話されている内容(=海面上に現れている部分)
プロセスは会議の場でお互いの間で起こっていること(=海面下の部分)
プロセスに目を向ける
会議の場では、実際に話されている内容に目が向きやすいのですが、どうしても一人ひとりの気持ちやお互いのコミュニケーションの様子、お互いの影響関係などは、目が向けられにくいのだとも。
この海の下に隠れた部分であるプロセスが、結果の質に影響します。たとえば、会議でどのように話されていたか、自由にアイデアを伝えることがなされていたか、一人ひとりが決定に関与できていたか、という点が会議で決定されたことの質や満足度、決定されたことが実行されるかどうかに影響してきます。
まさに!
激しく同意できました。
昨日のある会合でも、とかく声を張り上げてまくし立ててしゃべる人(そこまでしなくもいいんじぇね、聞こえてるし)の意見が会の大勢を牛耳っている様子だったことを、この箇所を読みながら、面白可笑しく思い出していました。
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