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みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!
きょうのテーマは、「幸せな会社」
今回も『ビジョナリーカンパニーZERO』からです。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「働く人の私生活も大切にしながら、小さくても収益力のある幸せな会社になる」
第4章は「ビジョン」
この本のハイライトといってもよい章です。
この中でわたしがとても好きな箇所があります。
まず前提として、
あなたの会社が偉大になりたいのなら必ずビジョン策定が必要で、いまは偉大となった4つの企業(IBM、ジョンソン&ジョンソン、マッキンゼー&カンパニー、HP)も偉大になる前からしっかりとビジョンが策定されていたと書かれたその後に、
「ビジョンは会社を大きくしたい場合のみ必要だというわけではない」としてこんな事例が紹介されています。
少し長いですが、引用します。
私たちは困難に満ちた新製品開発の最終段階にあった。この製品にはとほうもない可能性があった。当時は社員10人ほどの会社だったが、新製品は成功すれば少なくとも3倍から4倍の規模になるはずだった。良い話しだ、とふつうは思うだろう。
でも私にとっては人生最悪の経験だった。製品完成が近づくと、大量の注文に対応するため、誰もが頭を切り落とされたニワトリのようにわけもわからず走り回るようになった。私は内心ずっと、何かがおかしい、こんなことを望んではいないという気持ちを抱えていた。
だがそれでも私たちは、会社を未来永劫変えてしまうであろう製品の発売に向けて突き進んでいった。まともな人間なら、こんなすばらしい機会に背を向けたりしない。成長、利益、目もくらむような成功と周囲からの尊敬のまなざしが待っている。それでも私の気持ちはどんどん沈んでいき、完全に燃え尽きてしまった。
そのとき気づいた。今やっていることは私が自分自身、家族、会社に望むことの正反対だ、と。問題は、私がどのような会社をつくりたいか明確に示したことがなく、社内でも話し合ったことが一度もなかったことだ。ただひたすら、目の前に現れる機会を追いかけているだけだった。成長すること、あっという間に成功して大企業になることを目指すのが当然だという社会規範に振り回されていた。だがそれは私たちのビジョンではなく、私たちが望む人生ではなかった。ついに社内のストレスが耐えきれない水準に達したところで、私たちは製品開発を打ち切り、その結果ずっと幸せになった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いかがでしょうか。
みなさんはどんな感想を持たれたでしょうか。
偉大な会社になるためには「ビジョン」が必要。それは当然としても、それ以外、それだけではない、会社のありたい姿、何のために存在するのか、この事例でいうと、「小さくても幸せな会社」=ビジョンとなっているのか。
ここを読むと、いつも考えさせられます。
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