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自分の給料はどこから出ているのかを社員に考えてもらう

たとえば、年間売上高が5,000万円のお花屋さんがあったとします。
このうちスタッフのお給料など人件費に1,000万円かかった場合、
果たしてこのお花屋さんは利益が出せているでしょうか?

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きょうのテーマは、

「自分の給料はどこから出ているのかを社員に考えてもらう」

給料は当然の対価?

労働の対価として給料をいただくこと

これは働く者の権利ともいえるものです。
たとえ雇用契約を締結していようがいまいが。

なので、ましてや自分が働く会社の懐事情というか、
経営状態など知らなくてもいいし、関心などないのかもしれません。
お給料さえしっかりいただけるのであれば。

一方で、経営者側とするとそうはいってられなくて

  • いまの赤字状態をなんとか脱し、ボーナスももっと出したい

  • ビジョン実現のためにもっと社員にも働いてもらいたい

などなど、経営面のお困りごとや課題を常に抱えていて、
いかに社員の心に灯をつけ、モチベーションアップにつなげられるか
こうしたことに日夜頭を悩ませていらっしゃって、
わたしのところにもご相談にお越しいただいています。

そんなときに悩める経営者の方によく提案しているのが、

「自分の給料はどこから出ているのかを社員に考えてもらう」

です。

粗利益の大切さを知る

わたしは経営者の方々からの相談対応時に、
よくホワイトボードを使っています。

口で説明するよりも視覚的に見て感じていただいたほうが
頭に残りやすいと思うからです。
なんとなれば、聴覚だけでなく視覚からも訴えていることになりますから。

たとえば、こんな感じです。
これは、会社と個人(家計)の関係をストラック図にして表したものです。


筆者作成

いかがでしょうか。
最初は右側の家計の図だけ(左の図は隠して)を社員に金額を埋めてもらいます。
その次に、その収入(給料・ボーナス)は会社のどこから出ているのかを左の図も示して社員さんにも見ていただく。

すると、人件費という固定費の大きな部分が、粗利益から出ていることがわかると思います。

つまり、粗利益を増やすような取り組みを行えば、それによって社員さんへの還元として給料やボーナスにも反映されることにつながると、そうしたストラック図を示しながら説明すると、社員さんのモチベーションアップにもきっとつながってくるのだと、アドバイスしたりしています。

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ということで、最初の質問に戻ります。

  • 売上高 5,000万円のお花屋

  • 人件費 1,000万円

  • この会社は利益が出せているのか?

これもストラック図で考えてみましょう。
当然ですが、人件費は固定費。でも商売を行ううえで、
仕入れなど変動費もかかります。
仮にその比率が80%だとしたら、
変動費は4,000万円
ということは、粗利益は1,000万円
固定費には人件費以外にも諸経費が掛かるので、
つまり粗利益1,000万円<人件費1,000万円+α(その他)
で、このお花屋さんは赤字ではないかと思われます。


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フジガッキー/ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
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