人のいないところで戦え
みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!
きょうのテーマは、「人のいないところで戦え」です。
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頼める業者が近くにいない
むかし大手ハウスメーカーで家を購入した方でも、20年30年と経つうちにあちらこちらにガタが来る。人間と一緒です。
たとえば、引き戸の動きが悪くなった、最近の豪雨で雨どいが壊れて雨音がひどくなった、などなど。
DIYできるのならやってしまえるくらいの小工事でも、特に高齢者夫婦のみの家だと、できれば大工さんに頼みたい、すぐに直してもらいたい。
かといって、ちょっと数万円規模の工事にいちいち大手ハウスメーカーに頼めないし、頼んでもたらい回しにされ、果ては半年後に、縁もゆかりもない地域から派遣された大工さんに、出張料含めて法外な料金を請求される。
ああ、昔みたいに、近所に頼める大工さんが居たらなあ・・・
そんなニーズって、今後ますます進む高齢者単身世帯の増加とともに増えてくる予感がします。うちも実はそんな悩みを持つ世帯のひとり。
筋がいい戦略
「近所の大工さんがいなくなってしまった方へ」
そう書かれた手作りのチラシに思わず引き込まれました。
あっそれ、自分のこと!
大手ハウスメーカー側としても、20年も前に対応した施主であったとしても、実際に対応した大工さんはもういないケースが多い。ましてやその施主の近くに。なので小工事のリフォームなどやりたがらない。
そのリフォーム会社は、自分がひとりで全部工事を対応するわけではなく、むかし所属していた工務店の腕利きの大工をいつでも頼める体制ができている。大工さんは会社に所属するという方は少なく、独立した方が多い業種。でも親方なので営業は苦手。
そこでこのリフォーム会社が、お困りごとを抱える施主と腕は立つが営業が苦手な大工をうまくマッチングさせる
いわゆるお抱え大工さんにいつでも頼める状態。なので受注が入ったときのみ業務委託し外注費として支払う。いわば、変動費なので、固定的にコストが毎月掛かることもない。
とても筋がいい戦略ではないかと感じました。
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そういえば、経営戦略の授業で講師の方が、マイケル・ポーターの競争戦略を説明していた際に言われた言葉がいまも思い出されます。
人(競合)のいないところで戦え!と。